1934年の作品。
「知りすぎた男」としてのちにヒッチコック自身がリメイクした作品の前身。
なんとピーター・ローレが出てる!
「M」より後なので、彼が出てきただけでサイコパス的犯罪者なのでは?と、つい疑ってしまいます。
その後しばらく登場しませんが…。
名作と呼ばれる一方、監督自身はアマチュア作品だと言ってたらしい。
「知りすぎた男」の印象が鮮烈だったので、私もそんなふうに感じてしまいました。
ドリス・デイの不在がいまさら受け入れにくいし、コンサート中の暗殺場面の演出もあっさりしています。とてもスリリングなストーリーなので、リメイクしたくなった気持ちもわかる気がします。
ただ、「知りすぎた男」にはピーター・ローレが出てこない!彼が登場するとその存在感で主役を食ってしまうので、悪役映画のように思えてしまいます。家庭愛の感じられる作品に仕上げるには、むしろ彼がいてはいけなかったのかもしれません。
映画好きなら、2本を比べて見る楽しみを味わえる作品です!