映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジャック・ドゥミー 監督「シェルブールの雨傘」1007本目

うわー、最初からカラフルでお洒落!若い子向けのファッション雑誌のグラビアみたい。
そして最初から歌ってる!ずっと歌ってる!全部歌ってる!「満タンにしますか?」まで歌ってる!そうかそういう映画なんだ…。
カトリーヌ・ドヌーヴ、きれいで可愛い。「反撥」のときも可愛かったけど、この映画でも、気が強そうなのにどこか脆い女の子です。(反撥が1965年、これが1964年なんですね)

なんというビューティフルな映画なんでしょう。「プラダを着た悪魔」にうっとりした女子は全員見ないといけませんね!(極言)テーマ曲はずいぶん大げさだなぁと思ったけど、それはつまり今後起こるもっと悲しいことの伏線なんですね。結末は、なんとなく、落ち着くところに落ち着いたという気もします。

それにしても、きわめて強い印象の残る映画ですね。
居間のピンクと薄緑の壁紙もすごいけど、ジュヌヴィエーヴの部屋の水色の花柄も強烈な女子力。(鏡台の上の、同じ水色のコスメ瓶たちもすごい)キッチンの、オレンジ地に薄紫の模様はもう、お母さんのスーツさえ溶けてしまうほどの派手さ。後日ギイが行く娼館のインテリアは、まるでアナ・スイ。
この強烈にファンシーな色使い、いまならミシェル・ゴンドレー、昔だとジャック・タチかしら…
色コンプレックスじゃないかと思うくらい、ふんだんに豊かに色彩があふれています。ドゥミ監督の作品は、みんなそうみたいですね?

お母さん役のアンヌ・ヴェルノンという女優さんもすごくきれいです。カサールはお母さんの方が好きなのかと思った…。(娘が17才ってことは、彼女も多分まだ30代だろうなぁ)

あっ。これ歌ってるのは全部別の人たちなんですね。違和感ないからいいけど…
(部屋にかかってる絵が「エスター」みたいで怖かった)