映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フィリップ・カウフマン 監督「ミネソタ大強盗団」987本目

西部劇と日本の時代劇は、かなり苦手な分野なんだ。
切った張ったが多いし、大げさな演技が多くて。
その中では、この映画は見ていて面白い。会話が気が利いててユーモアがあるし、人物像に特徴がある。
でも、なんでか今ひとつ集中できなくて、筋を追えなくなったことがなんどもあった。
ことばで語らせる部分が多いんじゃないかな〜?テンポが、悪くないのだけど緩急があんまり感じられない。

映画にはベースボールという球技や、蒸気機関車といった新しい発明がちょいちょい出てきます。
もう西部劇の時代は終わりだよーということを見せつけます。銀行強盗ってのも、新し目の犯罪ってことらしい。イメージでは西部の荒くれ者はみんな銀行強盗かと思ってたけど。

コール・ヤンガーとジェシー・ジェームス。コールを演じるクリフ・ロバートソンという俳優のことは知らなかったけど、ジェシーを演じるロバート・デュバルは安定のオレオレ系。コールを主人公にした理由は、彼は撃たれても生き残るしぶとい男だからかな?ジェシーは運も性格も強い大悪党だけど、散るときは一瞬。

アメリカ人の間で、北部人のことをヤンキーって呼ぶんだ。ふうん。)