映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

熊井啓 監督「サンダカン八番娼館 望郷」955本目

やりきれんなぁ。。。
貧しい村の娘たちを、うまく安く買い叩く日本人がいて、彼女たちをもうすこし高く買う現地業者がいて、彼女たちの時間を買ういろんな国の人たちがいて、彼女たちはどこへ行ってもただ搾取されて貶められただけだった。
彼女たちが強制連行されたか賃金をもらっていたかということだけが問題だとは、全然思えないんだ。奴隷問題と同じで、そういう商売をする業者があることを、世の中がどう見ていたか。そういう商売が禁止されなかったのか。ということも含めて、全体的に見ないとおかしい気がする。

いつの時代でも、損なわれて貶められる人たちがいて、都合の悪いことを隠して忘れようとする人たちがいる。
切なくてたまらないけど、完全に忘れ去られる前にこの映画を作ってくれてありがとう、と思います。