映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ニンツァイ監督「我が大草原の母」733本目

2010年中国の作品。
広大な草原が、一人の心の大きな女性がいることで、温かい世界になる。
育てた子どもたちは数名だけど、その数名の心のなかに大きな感動を遺せるということは、世界中の人を感動させるのと同じようにすごいことだ。
草原のなかで、しっかりとした生活を送っている人々の暮らしに触れた、いい映画でした。

内モンゴルという地域は、「自治区」であって中華人民共和国の一部、「モンゴル国」とは違います。
でも内モンゴルの映像を見たのは多分初めてで、こんなに言語や人名が漢民族と違うとは知りませんでした。
出演者たちは実際の内モンゴル出身者なんだろうか?風貌は北京や上海にもいそうだけど、日本人のようにミックスした印象ということはチベット系にも似てると思います。

主演のナーレンホアのまっすぐな演技が素晴らしかったです。

参考:映画について
http://www.nhk.or.jp/sun-asia/aff/works/