映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

クリストファー・ノーラン監督「メメント」682本目

この映画もずっと見たかったんだ。こういう映画だったのか。
むかしイギリス人とロンドン土産の話をしたときに「souvenir」じゃなく「memento」って言った。記念の品、思い出の品、というような意味かな。

時間をさかのぼっていく映画だということだけは事前に知っていたので、なんとか1回見ただけで筋はつかめた。難解といっても「マルホランド・ドライブ」よりずっとわかりやすい。難解さを売りにしてる映画ではない。
複雑な状況におちいって自分を見失い、じつに創造性あふれるオリジナル大義名分のために熱くなる、そうやって生きている実感を得るしかない男の物語、です。

テディは、殺されるべき人間なのか?という点は疑問に感じたけど、けっこうインチキだなという感じはあったので(いやまさか殺されてもいいとまで言わないけど)

記憶をいじることを、単にシャレた小道具として飾りに使った感じではなくて、軽めだけど引き込まれる独自の世界を作り上げているな、と思いました。さすがダークナイトインセプションの監督、それより前にこんな映画を作ってたんだなぁ。個人的には、それら大作の後に見たのがよかったと思いました。