映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョエル・シューマカー 監督「セント・エルモス・ファイア」676本目

男女7人夏物語アメリカ版。(こっちが先か)

1985年かぁ。この巻きの強い前髪、重そうなチェックのスカート…何もかもが自分の同時代で、懐かしいようなイヤなような、なんともいえない感じ。
アンドリュー・マッカーシーエミリオ・エステヴェスロブ・ロウジャド・ネルソン。男の子たちの顔しか覚えてないや。前髪をさらっとかきあげる、ブレザーを着たエリート大学生みたいなのがモテた時代。
女の子は…言われてみればたしかにデミ・ムーアだ。

今ならこれ映画じゃなくてTVドラマだろうなぁ。アグリー・ベティの仲間みたいな感じの映画です。
この映画を見たかどうかも忘れてたけど、昔見てたテレビみたいに懐かしく感じます。

そういえばこの頃はまだ、違うタイプの服を着た女の子たちがつるんでた。
なんとなく、世の中はこれからどんどん豊かになって進化して、自分たちにはパワーがあってがんばれば明るい未来があるみたいに思えた時代だったのかな。ピーコも言ってたけど、確かにこの映画はあの頃を懐かしむための映画だ。

ワルの代表みたいだったロブ・ロウが今もちゃんと俳優をやってたり、二枚目の二人がわりと普通の大人になってたり、青春ものってコワイ。