映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マッドストック1998 

これは映画じゃないのですが。
1980年代に日本でも人気があったスカバンド「マッドネス」が、その後再結成してロンドンのFinsley parkで行ったライブの映像です。これは1998年のもの。

すっかりお腹が出ちゃった30代のマッドネス。相変わらず憎めないなぁ。
というかこんなにちゃんとライブ映像を見るの初めてかも。ヒットしてた当時は、やっとミュージックビデオの番組ができた頃で、こういうバンドのライブ映像を流す番組なんてなかった。マッドネスはイギリスの地元の人に人気のあるバンドで、日本ではコミックバンドみたいな扱いだったし。

「マッドストック」というライブが最初に行われたのは1992年、バルセロナオリンピック岩崎恭子ちゃんが金メダルを取った年、そして私がロンドンにいた年です。半年のロンドン滞在を終えて私は1週間の休暇をそのまま過ごし、日本から来た当時のボーイフレンドとその「マッドストック」に行きました。
前日トラブルを起こしたスミスのモリッシーは登場せず。いいお天気で、駅のキオスクで買ったVolvicをがぶ飲みしてたら、なぜかその水が腐ってて二人ともひどくおなかを壊した。
マッドネスの曲は懐かしく甘酸っぱかった。観客は、ロンドンってもっといろんな人種いたよね??って不思議に思うくらい白人の労働者っぽい人たち。年代は私たちと同じくらい。会社で黒人の子が、「白人の子たちに人気があるわね」って言ってた。
誰がなんと言おうと、私はシャイな男の子たちみたいなマッドネスのメンバーたちが可愛くてたまらなくて、大好きだった。もっとクールでカッコいいスペシャルズよりずっと。

私は、日本では着られないような(当時は)ノースリーブでミニのすとんとしたワンピースを着て、Selfridgesで空けた穴にBootsで買ったピアスをしていて、なんとなくシンガポールあたりのカップルみたいだった。

私は、正規品のTシャツとパチもんのTシャツを2枚ずつ買って帰って、しばらく喜んで着てた。その後両方寝間着がわりになって、その後多分捨てた。
その頃の彼に会うことはもうないし、あんなミニを着られる体型にはもう戻らないけど、最近は、私ってなかなか幸せだったなぁって思いながら昔を思い出すことが多いんだ。

マッドネスの曲は、ちょっと胸が締め付けられるようで、切なくていい。
青春、というものが、誰にでもあったのだ。