映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

平川雄一朗 監督「ツナグ」669本目

「ROOKIES」を見たときは気づかなかったけど、この映画ではいい監督さんだなぁと思った。
「死」というこの上なく重たいテーマを、ゆっくりなテンポで受け入れやすくしてる。
樹木希林よりもさらに自然で、まっすぐな松坂桃李の演技がとても良いです。
橋本愛大野いともいい。橋本愛の意地の悪さ、大野いとの怖さ。人は、実は自分が悪人だと自覚してからも、生きて行けるものなのかな。そうでなければ、戦争に行ってきた人は全員おかしくなってしまうはずだし…。

死んだ人に会えるとしたら、誰に会いたいだろう。
呼び出したりして相手を動揺させたくないから、誰にも会わなくてもいいかな…。