映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

デヴィッド・O・ラッセル監督「アメリカン・ハッスル」640本目

前評判がよかったので、前売り券買って公開後すぐに見に行ってみました。
世界にひとつのプレイブック」面白かったし。
しかしこの監督は、「どんでん返しにつぐどんでん返し」が得意というイメージではなくて、(参考:内田けんじ「鍵泥棒のメソッド」)今回はちょっとかすったかなーと思いました。
ジェニファー・ローレンスの悪女っぷりは痛快だけど、ブラッドリー・クーパーはどうしてもFBIに見えなくて、彼が詐欺師だったっていうオチかと最初から疑って見てしまいました。あと、ロバート・デニーロは相変わらず最高だけど、「世界にひとつの」と比べると、彼の存在感を生かしきれてないかんじ。出番が少ないことはいいんだけど、すごい男なんだ、っていうことがもっとストーリーに影響してほしかったです。