映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

バリー・レヴィンソン監督「トラブル・イン・ハリウッド」580本目

全編パロディ。ハリウッド的なギャグやウィットがたっぷりで、映画好きな人ならクスリと笑える場面がたくさんあります。
敏腕プロデューサーだとか呼ばれてる人たちの仕事のメインは、多分人間関係の調整なんだろうな。
この映画よりもとんでもないことだって、実際にはたくさん起こってるんだろうな。おつかれさまデニーロさん。

敏腕プロデューサー、ロバート・エヴァンズの自伝を映画化した「くたばれハリウッド」を思い出しながら、楽しんで見ました。こんな愛憎や利害や自己主張が渦巻いてるから、熱のこもった作品が生み出されるんだろうな、きっと。

多分このあと監督がプロデューサーの言うことを無視して、最後の最後に結末を元に戻すんだろうなと思ってたら、期待通りのなりゆきで、そうなった場合にプロデューサー自身がどう立ち回るかってところを見てたら「ノーリアクション」でしたね。全員ブーイングではなく賛否両論なら上出来。カンヌって難解とか衝撃的とかを評価するように思うし。アメリカ映画だから、プロデューサーが怒って席を立って監督を殴る、くらいのことを期待してたら、それはなかった。みんなオトナでした。

実際、血も涙もない暴力的な映画って多いよね…多すぎるくらい。それに軽快な音楽を乗せたのは皮肉以外のなにものでもない。きっついジョークをありがとう。