映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

リリアーナ・カヴァーニ監督「愛の嵐」529本目

すごい耽美の世界。すごい完成度。

ずーーーっと見たかったので、やっと見られてとても嬉しいです。
全編、英語なんですね。フランスとイタリアの合作でオーストリアが舞台なのに。
原題は「The Night Porter」だって。なんて地味な。
確かにMax氏は夜のポーターだけど。

内容についていうと、過去におこなわれた恐ろしいことが、ここではゾッとするようなスパイスに使われている。終わったら殺されるかもしれないと思いながら情事におぼれる、というのはどんな気持ちなんだろう?

監督が女性なので、「ピアノ・レッスン」を思い出しました。美しく優しく残酷な仕打ちに、女性は萌えるのかもしれません。