映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

篠田正浩監督「夕陽に赤い俺の顔」401本

1961年作品。
デビューしたばかりの篠田正浩が監督、寺山修司が脚本。
ユニークでスタイリッシュな殺し屋コメディ。
「murderer 8」は炎加世子内田良平(伍長)、渡辺文雄フットボール)、水島弘(ドクター)、諸角啓二郎(香港)、三井弘次(越後一家)、平尾昌晃(センチ)、小坂一也(詩人)、カッコ内それぞれニックネーム。
彼らに、命を狙われるお嬢さん岩下志麻と、素人の射撃の名手川津雄介がからみます。

ジャンルは、もしかして、「真夜中の弥次さん喜多さん」の仲間?
川津雄介や小坂一也の演技がカタいし、子どもたちが殺し屋ごっこをしてるような感じがあるけど、こういうユニークなものに出会えるのが昔の映画の楽しさですね…。

炎加世子って女優は、いまどきの映画にもよく出てる女優さんのような風貌だけど、目つきが鋭くてすごい存在感です。いつもペットのヤギをつれて歩いてるっていう無理無理な設定も、難なくこなします。

昔ながらの殺し屋を演じる三井弘次は、いつもの渋さでカッコいい。
あれ、黒サングラスのコーラス隊はデュークエイセス?
大詰めでは殺し屋たちがそれぞれ、植木屋やらアメフトやらの格好で真っ昼間に団地に集結するところなんか、仮面ライダーシリーズのようです。
「殺し屋」っていう言葉に、甘酸っぱいロマンティックなあこがれがあった時代なのかな…。
わずか84分間の作品に世相がたっぷり詰まっていて、大変楽しい作品でした。

しかし「夕陽に赤い俺の顔」はストーリーと全然関係なかったですね。