映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ポン・ジュノ監督「グエムル 漢江の怪物」375本目

すごく面白かった!

寝る前に、明日何を見ようかな〜と、サワリだけ見るつもりで再生ボタンを押したら、のっけから怪物が現れてどっかんどっかん盛り上げてくれたおかげで、寝られなくなってしまった。

ホラー映画?いやコメディ?喜劇だけど家族ドラマ?…分類が難しいけど、それは映画に統一性がないのではなくて、韓国らしい軸に沿って展開するんだけど、それが私たちには新鮮に映るということだと思います。

怪物が橋の欄干にぶらさがった状態で現れて、その次に河川敷の道をむこうから走ってくる、という演出がまず素晴らしい。日常の中に現れる現実的な怪物なのです。

金髪のぐうたら親父を演じるソン・ガンホ、うまいです。この人ほんと何をやってもその役そのものに見えます。やはりダメっぽいけど熱い祖父のピョン・ヒボンも素晴らしい。怪物にさらわれてもがんばる娘役のコ・アソンちゃん、可愛い。そしてペ・ドゥナはここでは弓の名手の役だけど、可愛さは封印。いま上映中の「ハナ〜奇跡の46日間〜」では、ハ・ジウォンが韓国、ペ・ドゥナ北朝鮮の卓球選手を演じてるらしいけど、そっちのイメージです。

それにしても、韓国映画の情緒にはいつもやられてしまう。すごく熱く激しいんだけど、諦めたような哀しさが常に伴ってる。日本映画の諦めや哀しさは、もう少し被害者的なのが多い気がするけど、韓国映画は自分で戦って敗れた感があるというか…。もっと見てみたいと思います。