映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウディ・アレン監督「それでも恋するバルセロナ」313本目

BSで放送したのを録画して見たら、途中で終わってた!ので、あわてて借りた。
録画はなぜか吹き替えで、ナレーションが「奥様は魔女だったのです」風だったんだけど、オリジナルはもっとふつうに平坦なナレーションでした。

バルセロナってのはそんなに情熱的な街なのかー!思わず恋をしてしまうのかー!
去年の冬に二泊三日ほど滞在したんだけど、先にこの映画を見てたらトルコ人のおっさんのナンパにひっかかっていたのかー?
いや違うな、この映画のキャスティングは完璧で、(例によって事前情報ゼロで見たところ、)夢見るセクシー娘にスカーレット・ヨハンセン、常識的な女友達にレベッカ・ホール、芸術と女を追い求めるセクシー男にハビエル・バルデム…そして破滅型の前妻にペネロペ・クルス!…さんざん男も街の人たちも噂している激情の女性、噂のたびになんとなくイメージしていた彼女がとうとうペネロペとなって登場したときには、ギャグみたいにはまりすぎで笑ってしまいました。

ストーリーは、いろんなバリエーションの三角関係がでてきて、恋愛見本市のようだけど、なぜかどの恋愛もなんとなくありそうに思えるのは、キャスティングの妙でしょうね。

とりあえず誰も死ななくて、ジャンルが「コメディ」でよかった。