映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アルフレッド・ヒッチコック監督「レベッカ」287本目

1940年作品なんですね。
古さを感じさせません。もうこの頃すでに映画って完成してたんだな・・・。

怖くてイヤなかんじで、映画を見ながらそわそわしてしまう、といういつもの世界。でも、若いころの作品ほど、スピード感というか疾走感があって、ものすごい新人が現れたぞ!という当時の映画界の衝撃を想像してしまいます。

この映画では、「レベッカ」という前妻の不在の大きさが強烈で、幽霊も超常現象も出てこないのに、こんなに恐ろしい死者はいるだろうかというくらいです。

清楚な後妻を演じるジョーン・フォンテインはずっとけなげで、観客の感情移入をうながします。プレイボーイに見えるけど意外と根は真面目で繊細な夫を演じるのはローレンス・オリヴィエハムレットのジャケットのイメージから金髪かと思ってたけど、もともとは黒なのですね。彼が疑われたときの、緊張で身を固くした演技もすごく真に迫っているなと思います。そして、怖い怖いダンバース夫人。この役を演じたジュディス・アンダーソンの演技力はすごい・・・しかしこれをやってしまうと、清楚とかお人よしの役とかしづらいだろうな〜。

すごい映画でした。私ヒッチコックは古いものの方が好きかも。

試しに英語学習機能つきのDVDにリンクを張っておきます。