映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フランク・キャプラ監督「素晴らしき哉、人生!」171本目

1946年アメリカ作品。

クリスマス・キャロルみたいだけど、ジェームズ・ステュワート演じる主人公ジョージ・ベイリーは高利貸しではなく、逆に高利貸しに反発して低利で住宅ローンをやって、おかげでその町の人たちの持ち家率は高い!という人。経営する会社の社員の1つの大きなミスのせいで倒産寸前になり、絶望して死を考えたときに天使が現れ・・・。

天使が見せるのは、彼がいない世界。子どもの頃からの彼の行動が、その後どういうことを引き起こしていたか、見せつけられることになります。

ジョージはやんちゃだし、いい奴だけどときどきブチ切れるし、本当に立派なのは、普段控えめだけどいざというとき最強の妻メアリーじゃないのか!?

「いやー、この主人公、俺じゃなくてよかったー」というような、ささやかなマナビもある。冒頭の、子ども宛てたグリーティングカードみたいなのが童話めいて可愛いし、チビのバイオレット、メアリー、ジョージのこまっしゃくれたやりとりなんか、子どもたちが大喜びしそう。脚本も構成もしゃれてます。古き良きアメリカでした。

「昔の名作と呼ばれる作品には、つまらないものは一つもない」
以上。