映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ベン・アフレック監督「アルゴ」140本目

2012年アメリカ作品。さっき映画館で見てきました。

感想:手に汗握った!
ストーリーは、1979年、イラン革命中のテヘランでは革命派がアメリカ大使館を占拠。こっそり逃げ出した6人はカナダ大使の家に潜伏していた。この6人がいないことに革命派は気付き始めている。彼らを救出するためにアメリカ政府が取った作戦は、アルゴという架空のSP映画の制作スタッフを装わせて、彼らを救いだすというものだった・・・。という実話。

この作戦を主導するCIAのメンデスがテヘランに滞在したのは、わずか3日。映画では、彼がアメリカ国内でこのアイデアを思いつき、ハリウッドの知り合いに協力してもらいながら“大ボラ”をでっちあげるところまでで1時間、テヘラン入りして6人にそれぞれの役割を覚えこませて、空港で何度も危なくなりながら、とうとう飛行機に搭乗して領空外へ逃れるまで・・・で1時間。時間の密度が、結末に向けてだんだん詰まっていきます。

監督でありメンデスを演じたベン・アフレック、欠点がなさすぎるけどいいです。他の出演者も、特徴が強すぎなくてリアル感があります。それにしてもなんでこの頃って、マッシュルームカットでテリアみたいな口ヒゲ、なんてのがかっこいいと思われてたんでしょう。

これが事実であるということを考えると、アメリカってのはなんて独創的で思い切ったことのできる国なんだろう、と呆れそうになって、いやそこが彼らの強さ・すごさなんだ、と思いなおしました。そして翻弄されるイラン。・・・この映画では、アメリカが善でイランが悪だというような単純な描き方は一切していないのが、よかったと思います。
5年後とか10年後とかに若い目の肥えた人が見ても恥ずかしくない作品といえるのでは。ロードショー最終日のレイトショーだけど、行ってよかったです。以上。