日本映画(90年代以降)
<ネタバレあります> TSUTAYAの企画コンペ入賞、と聞いて、誰が企画してどのように映画化されたのか?と思ってTSUTAYAのサイトを見てみたら、片岡監督自身の企画で、彼自身が脚本と監督をやったんですね。監督としては初めての作品だけど、商業映画の脚本を…
国内便のフライトでも、羽田那覇便くらい距離があると映画1本見てしまえる。・・・はずだったけど、疲れた帰路だし空港でオリオンビールを飲んだとなれば、途中で寝てしまうのは当然・・・最初は「今回も超おもしろ!」と盛り上がってたのに気を失っていた…
いま旅行で那覇にいるのですが、今回は「暮らす旅」という趣旨でウィークリーマンションに滞在していることもあって、国際通りの裏道をぶらぶら歩いていたら「桜坂劇場」という、いかにもいい映画やってそうな映画館に行きあたったので、ちょうどいい時間か…
これ見てなかった。テレビで映画を見るのは久しぶりだけど、たまたまノーカットで放送してたので見てみます。 ハッピーな学園ものみたいな登場人物たちで始まるけど、新海誠だ(天気の子以来だから、なんと5年ぶり!)。そこまで楽天的ではないだろう。と思…
U-NEXTに追加されていたので見てみました。勇気を出して、がんばって原作を読んだのは7年前。おどろおどろしく、独特の世界観が徹底していて、かなりはまって読んだ記憶があります。 この映画はロケ地が美しい。上海なんですって?みごとなロケ地です。昭和…
公開当時この映画が気になってたのでした。この作品は題材も舞台もわりと地味で新人監督の作品なので、見逃してもおかしくないけど、見つけられてよかったです。 何年か前にタゴールの詩集「ギタンジャリ」を読んだのは、瞑想に凝ってた頃にどこかで見たのか…
テレビ版を見てました。いろいろムリムリな設定やトリックばっかりなんだけど、私は「土曜ワイド劇場」を見て育った女。テレビのサスペンスドラマの空気感が好きなんですよね。今いちばん勢いのある素敵な役者さんたちが勢ぞろいしているという魅力もありま…
暮しの手帖もと編集長の松浦弥太郎が監督したドキュメンタリー。 ツアーでなく個人で旅行するときは、海外にかぎらず国内でも、いろんな場所にのこのこ出かけていったり、行きつけの店ができたりするのも楽しい。 私はどんな旅も好きで、いわゆる名所は膨大…
(ネタバレあるかもです) 私の家の近くにもこのプロジェクトの公共トイレがあります。きれいでいいんだけど、用を足す勇気が全然出ない・・・。トイレという名のアートとして楽しんでいます、では、だめかな。 役所広司とヴィム・ヴェンダース監督だし、す…
会社の倒産、オレオレ詐欺、子どもの結婚・・・想像するお金のトラブルが全部、立て続けに起こります。想像どおりの展開だけど、天海祐希のタフさと図々しさ(役柄上の)が心地よく、それより何より草笛光子のかくしゃくとした美しさやリンとした歌声に惚れ…
今年の4月から水泳教室に通い始めて、7カ月たったところ。いちおう背泳ぎとクロールはできたはずなのに、息継ぎのしかたを忘れてまるで泳げなくなってた。「はい、泳げ・・・ません(涙)」それでも先生方の教え方がうまくて、この7カ月でずいぶん泳げるよう…
ほかの方々もわりと低めの評価の方がけっこういらっしゃいましたが、私もあまり高く評価できないな~と思いました。 阪本監督の作品は、大好きなもの(「顔」とか)と、そうでもないものの差が私はけっこうあります。この作品は、小林薫と余貴美子の夫婦の演…
岸井ゆきのがいいよね。失恋しても、人生につまづいてもがんばる若い女性。過去に見た他の映画からの刷り込みが効きすぎてる?いや、彼女のキャラクターはいつも同じというわけではない。不屈の根性だけが共通で、性格はそれぞれ違うし行く道も違う。たぶん…
タイトルを見ただけで緊張します。まず、誰がお金を出して誰が監督した映画なのか? 監督は日本人の名前。製作国は日本・アメリカとなってる。監督は長年アメリカで日本に関連した映画の仕事をしてた人なんだな。442部隊に加わった日系人たちの痛みを身近に…
「おみおくりの作法」をリメイクしたくなる気持ちもわかるし、日本なら誰だろう?と考えてみたら、阿部サダヲでもいいかもしれない。元ネタの「おみおくりの作法」はさらっと見て最後にグッときてしまったので、これもまず最後まで見てみます。 いつもはあん…
静かな映画だなぁ。同じ田中裕子が出てた「いつか読書する日」を思い出した。 この映画の印象は、静かだけどズン、ズン、と同じ調子で畳みかけてきて、第一印象よりは熱い作品だな。田中裕子の(「怪物」でも見せた)隠れた狂気みたいなものが夜の闇に漏れ出…
見る前は、尺が76分と短いので、こじんまりと終わっちゃうのかな?とか、シリアスすぎたら楽しめないかな?などと心配しましたが、なかなか濃くて面白い「シチュエーション・コメディ」でした。 ベトナムから来た技能実習生がトラブルに見舞われ、彼女を守り…
阿津川辰巳の作品集「透明人間は密室に潜む」の中にアイドル関連の事件を裁判員たちが審判するという短編があって、その流れでこの作品の名前が目につきました。2007年の作品。文化的には大きく変わってない気がするけど、まだスマホじゃなくてケータイの時…
公開すぐに劇場で見たけど、今度は家でVODで見ました。 佐藤正午は、今いちばん本当に面白い小説を書く作家だと思ってる(40年くらい前から)。日常から逸脱に逸脱を重ねて、どこまでも途方もなく遠くまで行ってしまうプロットを、推敲に推敲を重ねて仕上げ…
新宿JAMの存在くらいは知ってたしコレクターズのライブもどこかで見た記憶のある元ロック娘の私でも、この映画の存在は知らなかった。これからこの映画を見る人はどれくらいいるんだろう。みんな見ればいいのになぁ。 JAMの場所は東新宿のほうなのか。全く行…
これは、胸に来るな・・・。戦後の混乱のなかを必死で生き抜いてきた人たち。世の中のモラルは、いつも後付けなのだ。一番大切なのは、生きること。それと、愛すること。その二つをまっとうした美しい生命たちの可憐な姿をいくつも見せてもらいました。 元次…
枯れた味わいのある、山菜や筍の土くささが漂ってくるような作品。河瀨直美の一連の作品や、「リトルフォレスト」や、NHKの「やまと尼寺 精進日記」など、山のものを料理するいろんな映像を思い出す。(お通夜の日にネクタイ締めて料理している沢田研二は、…
アイデアは既視感がある。でも安藤サクラ、窪田正孝、妻夫木聡をはじめとする役者さんたちの演技がよくて、ぐいぐいと見せてくれました。出自を偽りたい事情のある人はたぶんたくさんいて、それぞれに深くて暗い物語があるから、まだまだ映画はこのテーマを…
日本ではこんなに本格的な法廷ものの映画って少ないんじゃないかな?構成も背景調査もしっかりした作品で、映画としての出来はすごく良かったと思います。 一方、取り上げられた事件そのものについてはどうなのか?・・・一昨日この映画を見に行ってから、あ…
村田喜代子「偏愛ムラタ美術館【発掘篇】」という本を読んだら、黒澤明の絵コンテ集のことが書かれていました。映画より絵コンテのほうを強烈で面白いと感じる著者に共感するところがあったので、本で絵コンテが引用された映画をさらっと何本か見直してみよ…
マグニチュード7の地震のあと、まだ復興していないネパールの震源地近くの村の状況を撮った、報道写真みたいなドキュメンタリー映画でした。 最近、ネパールのことが身近でよく話題になる。ときどき大久保のネパール料理店で600円の「ダルバート」(豆のス…
「PLAN75」と同様、これも誰かが作らなければいけなかった映画なんだろうな。最初に聞いたときは、おおげさだったり感傷的だったりしないといいなとちょっと心配になったけど、いい映画でした。実際に起こったシャロン・テート事件に対してタランティーノが…
このテーマの作品はいつか誰かが作ることが決まっていたような気がするし、それが超高齢化社会を突き進んでいながら少子化対策も高齢者の政策も全然整っていない日本で作られたのは、必然なんじゃないかと思います。 映画好きな大勢の人たちに愛されてきた倍…
「精神」は2008年。この作品の12年前です。この作品のなかでフラッシュバックみたいに白黒映像ではさみこまれる、当時?の医師とその妻の様子が、今よりだいぶ若い。今が後期高齢者で、当時はまだ中年という印象です。 「精神」では、ひたすら患者のほうに見…
冒頭に「ワクチンに疑問を呈するための映画ではない」という断り書きが出て、どうなんだろうと疑いながら見てみたら、実際ワクチンはたまたま取り上げたトピックでしかなくて、くわしく語られることもなかった。・・・コロナに関してワクチンの有効性はたぶ…