映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アメリカ映画(80年代まで)

ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督「クレオパトラ」1997本目

1963年のアメリカ映画。だけどアメリカという国がまだない頃の、ヨーロッパ、アフリカ、中東のお話だし、主役のクレオパトラ(エリザベス・テイラー)もカエサル(レックス・ハリソン)もアントニウス(リチャード・バートン)も教科書みたいなクイーンズ・…

フェアリーテール・シアター「ロビン・ウィリアムズとエリック・アイドルのカエルの王子さま」「クラウス・キンスキーとスーザン・サランドンの美女と野獣」1994本目(KINENOTEになし)

タイトル長い! 「シャイニング」でおののいていた姿が知られるシェリー・デュヴァルが製作総指揮を務めた「フェアリーテール・シアター」というテレビシリーズのDVD。この他にもきになる回がたくさんあるけど、まずこれを借りてみました。 カエルの王子様は…

ミッチェル・ライゼン 監督「ミッドナイト」1988本目

これはまた古い映画だ、1939年。クローデット・コルベールって見たことあるな、このぱっつん前髪・・・と思ったら1934年のフランク・キャプラ監督「或る夜の出来事」だ。 あっちでは大富豪のわがままな令嬢役、今度は文無しの役か。軽妙で愛嬌があって、頭の…

レナード・ニモイ監督「スリーメン&ベビー」1987本目

この映画のテーマ曲、グロリア・エステファンの「バッド・ボーイ」が好きで好きで・・・。今まででベストというくらい好き。実は当時この映画見てないんだけど、CMで流れてたこの曲だけが耳に残って、その後だいぶたってから映画も見た・・・という。 特にフ…

オットー・プレミンジャー監督「或る殺人」 1983本目

なにこのタイトルのカッコよさ?ジャズ・トランペットのアンサンブル、幾何学的なイラスト。同じ監督の「バニー・レーク」みたい。ジェームズ・スチュアート弁護士がロードハウスでデューク・エリントンとピアノを連弾する場面も素敵だけど、本筋と関係なさ…

D・W・グリフィス 監督「散り行く花」1981本目

今見られる映画の中でも最古の部類に入ると思われる、1919年の作品。ワクワク。 最初のしばらくは上海の本物の情景が続くので、どこの映画だっけ?と思いますがアメリカ映画。彼らはこの街を当時こんな風に見たんだな・・・。エキゾチックな美しさと賑やかさ…

キャロル・リード 監督「華麗なる激情」1976本目

1965年のイギリス映画。原題は「The Agony and The Ecstasy(苦悩と恍惚)」です。 冒頭10分間ほどミケランジェロの生い立ちについて語る部分が、ほぼ「日曜美術館」。だったら邦題は「ミケランジェロ〜その苦悩と恍惚〜」でよかったんじゃないか。その後タ…

ロバート・ワイズ監督「アンドロメダ…」1973本目

ロバート・ワイズって、「市民ケーン」を編集し、「ウエストサイト物語」と「スタートレック」とこの映画を監督した人なの。幅広いなぁ!で、原作は「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトン。 なかなか緻密に作られたSF映画ですねー。 2018年の私た…

エリア・カザン「ラスト・タイクーン」1968本目

エリア・カザンの遺作だし、主役が若きロバート・デニーロだし、ロバート・ミッチャムだのジャンヌ・モローだの、ほかにも名前はわからないけれど見るからにレジェンドな人がたくさん出演しています。これはフィッツジェラルドの小説の主人公が、実在の早逝…

ジョージ・フィッツモーリス 監督「マタ・ハリ」1956本目

1931年の作品。伝説的なダンサーであり、第一次大戦中はスパイであったとされているマタ・ハリは何度か映画化されているようですが、これはかの大女優グレタ・ガルボが主演。本物のマタ・ハリはインドネシア舞踊ふうのオリジナルの舞を蠱惑的に踊ったけれど…

オーソン・ウェルズ監督「上海から来た女」1953本目

オーソン・ウェルズの、オーソン・ウェルズによる、オーソン・ウェルズのためのオーソン・ウェルズ劇場なのですが、独特の古めかしい耽美の世界があって一種の美しさがあります。でも彼の美学は見た目に徹底的にこだわるというより、リタ・ヘイワースという…

ジョン・カーペンター 監督「遊星からの物体X」1944本目

1982年のアメリカ映画。南極の雪原を犬が走り回る冒頭の映像はキレイで、昔の映画って感じはありません。なんでかというと多分、これAmazon Primeで見たんですが、画質がHDで、DVDよりだいぶ解像度が高いのです。昔の映画ってBlu-rayで出直してるものが少な…

リチャード・アッテンボロー監督「遠い夜明け」1943本目

なんでこの映画を先に見てから行かなかったのか・・・。南アフリカなんてもう一生、二度と行くことないのに。見てたらマンデラが投獄されてたロベン島にも絶対行ったのに。 ビコといえば、ピーター・ガブリエルの「ビコ」って曲が流れてたのは1980年あたりか…

ジョン・フランケンハイマー 監督「大列車作戦」1942本目

1964年のアメリカ映画。パリからドイツへの線路の上が舞台で、登場するのはフランス人とドイツ人だけど。フランス人俳優は、ジャンヌ・モローが出てますが少数。 蒸気機関車と白黒映画って合うね。バート・ランカスターの顔がいつも煤で真っ黒で、なんかいい…

ロバート・アルドリッチ監督「カリフォルニア・ドールズ」1940本目

あー、こういう、アメリカの地方のふつーに生きる人たちの映画ってみんな好き。残念ながら、彼らは日本人のことなんか興味ないと思うけど・・・ 原題は「... And All The Marbles」。試合前のアナウンスで、我らがカリフォルニア・ドールズと宿敵トレド・タ…

ジャック・ヘイリー・ジュニア 監督「ザッツ・エンタテインメント」1939本目

イントロダクションを見た後、本編の「オーバーチュア」だけで4分近い!その間ずっと赤い舞台幕を見ながら心踊る音楽が流れて、あー映画って素敵な夢見たいな娯楽だなぁ、と昔の若者になったように胸がワクワクしてきます。ワクワクしたいときのために、これ…

ジョン・ランディス監督「アニマル・ハウス」1933本目

ブルース・ブラザーズとサボテン・ブラザーズのジョン・ランディス監督だし、あまり多く映画に出ないまま早逝したジョン・べルーシの若いころの作品ということで、ずっと見たかったんだけど、まぁドタバタなおバカ映画さんでした。 ひとつひとつのエピソード…

アーウィン・アレン監督「地球の危機」1932本目

1961年作品だけど、なかなか鮮やかなカラー作品。原題は「Voyage to the bottom of the sea」海底への旅、と邦題とは全然違います。 タイトルのフォントがおどろおどろしいのと対照的に、冒頭に流れるテーマはフランク・シナトラかよってくらいメロウでロマ…

ジョン・デ・ベロ 監督「アタック・オブ・キラートマト」1931本目

想像してたより、はるかに、低予算というか低技術というか、すごいです!「カメラを止めるな!」の方がハイテク。だってキラートマトの映画なのに、トマトが人を殺す場面が一度もちゃんと描かれないんだもん。映画同好会の学生でも、例えばトマトの着ぐるみ…

チャールズ・チャップリン「サーカス」1927本目

1928年の作品。ということは昭和3年か。サーカスの曲芸やコスチュームって意外と変わってなくて(シルク・ド・ソレイユとかは別だけど)、あんまり古い感じがしません。 冒頭の曲はとても優しいし、セリフが聞こえてこないことで物足りなさはあまり感じませ…

フランクリン・J・シャフナー 監督「パットン大戦車軍団」1926本目

この監督の映画を2本見たので、想像がつくぞ。これもきっと、割とイヤな映画に違いない。ポランスキーほどではないけど、最後に救いとかないに違いない。 冒頭で、冗談みたいに大きな星条旗の前で演説をぶつのが、この映画の主役のパットン少将です。軍人!…

メリアン・C・クーパー 監督「キング・コング」1920本目

1933年の作品。こりゃ面白い。すごいお金をかけてるし、大力作。 「イントレランス」とか「國民の創生」みたいな、巨大なセットが見応えあります。そういう創世記の映画の人海戦術的な作りと、近代的なパニック映画のストーリー構成が共存しているのってあま…

チャールズ・チャップリン監督「キッド」1916本目

1921年の作品。 とにかく子どもが可愛い。ぷくぷくしたホッペ、まっすぐな眼差し。演技とも思えない自然な振る舞い。昔のアメリカの広告イラストとかによくある、大きな帽子をざっくりとかぶった子どもの姿って、これがオリジナルだったんじゃない?チャップ…

ハル・アシュビー監督「チャンス」1912本目

ピーター・セラーズの遺作なんですね。制作から40年もたった今やっと見ました。 この40年は、正直、長かったのかも。この映画のユーモアが、あまりストレートに入ってこなくてちょっと残念でした。 チャンス氏は私の目には、最初から上品な紳士すぎて、どこ…

オットー・プレミンジャー監督「バニーレークは行方不明」1911本目

1966年のアメリカ映画。 この監督の「ローラ殺人事件」面白かったんだよなぁ。 冒頭のキッチンでテーブルにたくさん並んでるの「ジャンケット」というのは、牛乳で作ったデザートらしい。知らないデザート、こういうネーミング・・・というあたり、イギリス…

ハル・アシュビー 「さらば冬のかもめ」1905本目

1973年の「ニュー・アメリカン・シネマ」。 KINENOTEのビジュアルのジャック・ニコルソンは、まるで「Tom of Finland」。 彼がゲイって設定はなかったよね?? お金を”盗もうとしただけ”という軽罪で8年もの刑を受けてしまった、まだ少年のような海兵メドウ…

リチャード・フライシャー 監督「ミクロの決死圏」1896本目

さっき見た「大魔神」と同じ1966年の作品。なんかこういう対比って楽しい。あれ、原題は「Fantastic Voyage」素敵な旅、か。体内への旅と考えると素敵なのは確かだけど、このタイトルでは医療SF感がゼロです。邦題のほうがいいな。冒頭でTWAとロゴの入った飛…

エレイン・メイ監督「マイキー&ニッキー」1870本目

1976年の作品。 マイキー=ピーター・フォーク(当時49歳)とニッキー=ジョン・カサヴェテス(47歳)の逃避行・・・なんて、それだけでゾクゾクしますね。なんてチャーミングでキュートな男たちでしょう!映画が好きで、熱くなって演じてるから素敵なんでし…

ロブ・ライナー 監督「スパイナル・タップ」1860本目

イギリスの映画かと思った。モンティ・パイソンに影響を受けた、キッツイギャグの好きなイギリス人がハードロックと時代とアメリカを笑う映画かと。それっぽいメロディに乗っているのは、ありえない歌詞。このルックスのこの時代のバンドが、デビュー当時は…

マイケル・カーティス 監督「ミルドレッド・ピアース」1855本目

1945年の作品。 先日見た西部劇「大砂塵」は1954年なので、それより9年前です。ジョーン・クロフォードこの時39才?(諸説あるそうです)。主婦から起業して大成功しているバリバリの実業家ですが、娘に甘くてスポイルしている。真面目で誠実な前夫と真逆の…