映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アメリカ映画(80年代まで)

ウィリアム・ワイラー 監督「おしゃれ泥棒」2109本目

原題は「How to Steal a Million」。邦題「おしゃれ泥棒」、いいですね。古き良き時代のファッションやトレンドも楽しめる映画、って見る前からワクワクしてきます。 おしゃれ泥棒っていう美容室が実家の近所にあったっけ・・・1980年代までその名前でやって…

スタンリー・キューブリック監督「シャイニング」2108本目

また見てしまった。初めて見たときは心底震え上がったけど、それから6年近くを経たいま、暗号文書を読み解くように、隅々まで見落とさないように見入っている私はさほど怖がっていません。シェリー・デュヴァルの表情や、のったりとした動きは、なんだか可笑…

ブライアン・デ・パルマ監督「ファントム・オブ・パラダイス」2094本目

何回見てるんだこの映画。なんでこんなに好きなんだろう。と思ってみなさんの感想を見ていたら、私がいつも愛読しているレビューアーの方々のうち数人、明確な理由なしにとにかく好きって書いていて、何かものすごく共感。ついでに「My Best Movie」を久しぶ…

スティーヴン・スピルバーグ 監督「1941」2089本目

1979年のアメリカ映画。 スピルバーグの監督作品で、ジョン・ベルーシ&ダン・エイクロイドが出てるのに、なんで今まで見てなかったんだろう。というかこっちが「ブルーズ・ブラザーズ」より1年前に作られてる。三船敏郎がめちゃくちゃ渋くてカッコいい。当…

フランシス・ヴェベール 監督「3人の逃亡者」2069本目

最近、おバカコメディばっかり見てるな・・・。これも相当なやつ。百戦錬磨の銀行強盗が、出所したその日に立ち寄った銀行で、銀行強盗が発生、 まさかの人質にされてしまう!おまけにこの犯人がとてつもない間抜けで、お金はちょっとしか取れなかった上に、…

マイク・ニコルズ監督「キャッチ22」2063本目

1971年のアメリカ映画。 コメディでクレイジーな戦争映画ということで、名作と名高い「M★A★S★H」に類する作品と言われてるそうです。アート・ガーファンクル、アンソニー・パーキンス、マーティン・シーン、オーソン・ウェルズまで出てる。MASHは朝鮮戦争も…

ジム・エイブラハムズ 監督「フライングハイ」2062本目

アメリカの映画評論家が「史上最高のコメディ100選」とかに選びそうな映画。 最初から最後までアメリカンな小ネタの連続で、そのテンコ盛り感、サービス精神にお腹いっぱいになります。「サタデー・ナイト・ライブ」、あるいは「俺たちひょうきん族」のダイ…

ピーター・ウィアー監督「刑事ジョン・ブック 目撃者」2057本目

監督は「トゥルーマン・ショー」や「いまを生きる」のピーター・ウィアーだ。音楽はモーリス・ジャール。アクション映画に彼の壮大な音楽はミスマッチな気もするけど、この映画はアーミッシュが舞台だからちょっと特別な宗教的な荘厳さを狙ったのかしら。あ…

サミュエル・フラー 監督「最前線物語」2049本目

二回見てやっと、木でできたイエスキリストの十字架のあの場所の意味がわかった。年長の軍曹の最初の大戦と、24年後の二度目の大戦。その間に何かあったとか、何かを学んだとか、そういう説教っぽいことはこの映画には何もありません。現場の人間は淡々と、…

フレッド・スケピシ監督「ロシア・ハウス」2046本目

出版社の社長であるショーン・コネリーが、ロシアの改革派の行動に巻き込まれてスパイに仕立て上げられ、ミシェル・ファイファー演じるロシア女性と恋に落ちるお話。 世界で1、2を争う(おそらく)スパイ慣れした俳優が、スパイにさせられて戸惑う一般人を…

サム・ライミ監督「死霊のはらわた」2032本目

1983年の作品。2000本以上映画を見たのに、サム・ライミ監督の作品は多分これが初めて。避けて通って来たっけ私・・・。 低予算感たっぷりで作りがちゃちい感じが、今なら「カメラを止めるな!」の仲間、と言われそう。80年代スプラッターの“はしり”と言われ…

クリストファー・ケイン監督「ヤングガン」2027本目

1988年の作品。この冒頭、最高じゃないですか。ヤング・ガンズがみんなめちゃくちゃいい男に映ってる。監督、撮影の皆さん、こんな風に俳優さんたちを撮ってあげてくださいよ! エミリオ・エステヴェス(地獄の黙示録のときのパパそっくり)もチャーリー・シ…

ロマン・ポランスキー監督「テス」2022本目

昔見たけど再び見てみた。 映画の冒頭から、村の歴史か何かかじっただけの牧師がダーバヴィル家の末えいという中年男に、彼の祖先について語る場面が出てくる。原作のタイトルは「ダーバヴィル家のテス」。何がダーバヴィル家のだ・・・。貧しさから抜け出そ…

ピーター・ボグダノヴィッチ 監督「デイジー・ミラー」2021本目

ピーター・ボグダノヴィッチ 監督作品だけど、日本では未公開でソフト化もされてないようです。これは、だいぶ前に「BSプレミアムシネマ」で放送されたのを録画しといたやつ。見た人が少ない上に、おしなべて評価が低い・・・。 お高くとまった「上流階級」…

スティーヴン・ソダーバーグ監督「セックスと嘘とビデオテープ」1999本目

ソダーバーグ監督の初長編作品。1989年ってもう30年前ですね。 この監督の作品って意外とちゃんと見てないんだけど、アクション映画が多いイメージがあるので、この映画みたいな人間どうしのせめぎあいのドラマはちょっと意外。 「ビデオテープ」がスマホの…

オットー・プレミンジャー監督「カルメン」1998本目

1954年、主演のハリー・ベラフォンテが「バナナ・ボート」を世界的に大ヒットさせる2年前の作品。 「カルメン」を全員黒人の舞台にした「カルメン・ジョーンズ」の映画化だそうです。だけど、音楽は昔ながらのビゼーのカルメンのクラシックのままなので、せ…

ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督「クレオパトラ」1997本目

1963年のアメリカ映画。だけどアメリカという国がまだない頃の、ヨーロッパ、アフリカ、中東のお話だし、主役のクレオパトラ(エリザベス・テイラー)もカエサル(レックス・ハリソン)もアントニウス(リチャード・バートン)も教科書みたいなクイーンズ・…

フェアリーテール・シアター「ロビン・ウィリアムズとエリック・アイドルのカエルの王子さま」「クラウス・キンスキーとスーザン・サランドンの美女と野獣」1994本目(KINENOTEになし)

タイトル長い! 「シャイニング」でおののいていた姿が知られるシェリー・デュヴァルが製作総指揮を務めた「フェアリーテール・シアター」というテレビシリーズのDVD。この他にもきになる回がたくさんあるけど、まずこれを借りてみました。 カエルの王子様は…

ミッチェル・ライゼン 監督「ミッドナイト」1988本目

これはまた古い映画だ、1939年。クローデット・コルベールって見たことあるな、このぱっつん前髪・・・と思ったら1934年のフランク・キャプラ監督「或る夜の出来事」だ。 あっちでは大富豪のわがままな令嬢役、今度は文無しの役か。軽妙で愛嬌があって、頭の…

レナード・ニモイ監督「スリーメン&ベビー」1987本目

この映画のテーマ曲、グロリア・エステファンの「バッド・ボーイ」が好きで好きで・・・。今まででベストというくらい好き。実は当時この映画見てないんだけど、CMで流れてたこの曲だけが耳に残って、その後だいぶたってから映画も見た・・・という。 特にフ…

オットー・プレミンジャー監督「或る殺人」 1983本目

なにこのタイトルのカッコよさ?ジャズ・トランペットのアンサンブル、幾何学的なイラスト。同じ監督の「バニー・レーク」みたい。ジェームズ・スチュアート弁護士がロードハウスでデューク・エリントンとピアノを連弾する場面も素敵だけど、本筋と関係なさ…

D・W・グリフィス 監督「散り行く花」1981本目

今見られる映画の中でも最古の部類に入ると思われる、1919年の作品。ワクワク。 最初のしばらくは上海の本物の情景が続くので、どこの映画だっけ?と思いますがアメリカ映画。彼らはこの街を当時こんな風に見たんだな・・・。エキゾチックな美しさと賑やかさ…

キャロル・リード 監督「華麗なる激情」1976本目

1965年のイギリス映画。原題は「The Agony and The Ecstasy(苦悩と恍惚)」です。 冒頭10分間ほどミケランジェロの生い立ちについて語る部分が、ほぼ「日曜美術館」。だったら邦題は「ミケランジェロ〜その苦悩と恍惚〜」でよかったんじゃないか。その後タ…

ロバート・ワイズ監督「アンドロメダ…」1973本目

ロバート・ワイズって、「市民ケーン」を編集し、「ウエストサイト物語」と「スタートレック」とこの映画を監督した人なの。幅広いなぁ!で、原作は「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトン。 なかなか緻密に作られたSF映画ですねー。 2018年の私た…

エリア・カザン「ラスト・タイクーン」1968本目

エリア・カザンの遺作だし、主役が若きロバート・デニーロだし、ロバート・ミッチャムだのジャンヌ・モローだの、ほかにも名前はわからないけれど見るからにレジェンドな人がたくさん出演しています。これはフィッツジェラルドの小説の主人公が、実在の早逝…

ジョージ・フィッツモーリス 監督「マタ・ハリ」1956本目

1931年の作品。伝説的なダンサーであり、第一次大戦中はスパイであったとされているマタ・ハリは何度か映画化されているようですが、これはかの大女優グレタ・ガルボが主演。本物のマタ・ハリはインドネシア舞踊ふうのオリジナルの舞を蠱惑的に踊ったけれど…

オーソン・ウェルズ監督「上海から来た女」1953本目

オーソン・ウェルズの、オーソン・ウェルズによる、オーソン・ウェルズのためのオーソン・ウェルズ劇場なのですが、独特の古めかしい耽美の世界があって一種の美しさがあります。でも彼の美学は見た目に徹底的にこだわるというより、リタ・ヘイワースという…

ジョン・カーペンター 監督「遊星からの物体X」1944本目

1982年のアメリカ映画。南極の雪原を犬が走り回る冒頭の映像はキレイで、昔の映画って感じはありません。なんでかというと多分、これAmazon Primeで見たんですが、画質がHDで、DVDよりだいぶ解像度が高いのです。昔の映画ってBlu-rayで出直してるものが少な…

リチャード・アッテンボロー監督「遠い夜明け」1943本目

なんでこの映画を先に見てから行かなかったのか・・・。南アフリカなんてもう一生、二度と行くことないのに。見てたらマンデラが投獄されてたロベン島にも絶対行ったのに。 ビコといえば、ピーター・ガブリエルの「ビコ」って曲が流れてたのは1980年あたりか…

ジョン・フランケンハイマー 監督「大列車作戦」1942本目

1964年のアメリカ映画。パリからドイツへの線路の上が舞台で、登場するのはフランス人とドイツ人だけど。フランス人俳優は、ジャンヌ・モローが出てますが少数。 蒸気機関車と白黒映画って合うね。バート・ランカスターの顔がいつも煤で真っ黒で、なんかいい…