映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アメリカ映画(90年代以降)

リサ・チョロデンコ監督「キッズ・オールライト」2095本目

<ネタバレあり> レズビアンのカップルの二人の子どもたち。買ってきた「父親」は同じだけど顔を見たこともない。多感な年頃の子どもたちが彼に会おうと思い立ち、会ってみたらナイスだったんだけど、まさかの母のひとりと彼が・・・ 実際、母たちも素敵だ…

ロジャー・ドナルドソン 監督「13デイズ」2091本目

意外と新しい2000年の作品。といってもケビン・コスナー、「ボディガード」や「フィールド・オブ・ドリームス」の頃より老けたなぁ。 キューバのことが出てくる映画かと思ったら写真だった(しかもミサイルだけ)。キューバ危機というのは、ソ連とアメリカが…

マーク・ペリントン 「あなたの旅立ち、綴ります」2086本目

まだ新しい映画なのね。 シャーリー・マクレーンとアマンダ・セイフライドのこのポスターを見るだけで、だいたいストーリーはわかると言ってもいいんだけど、嫌われ者?だった老婦人が81歳でDJデビューするあたりから、「あれ、これクリスマス・キャロルじゃ…

スティーブン・スピルバーグ 監督「レディ・プレイヤー1」2085本目

やっぱり盛り上げてくれるんだよな〜。近未来SFなんて星の数ほどあるし、ゲームめいた進行も珍しくない。だけど、いい具合に荒れた世界で、普通の少年が、未来の宝探し、未来のゴールドラッシュを繰り広げるというワクワク感。天才プログラマーが革新的なゲ…

ダニエル・エスピノーサ 監督「ライフ」2078本目

「ライフ」っていうタイトルの映画はいくつもあるけど、この映画では「人生ってステキ」とかじゃなくて火星の「生命体」という意味らしい。冒頭からなんとなく暗い。そしてジェイク・ギレンホール。彼が出ている映画は全て変わっていて面白いと私は信じてい…

ライアン・クーグラー 監督「ブラック・パンサー」2077本目

この映画の新規性はCGバリバリのインド映画とほぼ同じくらい。面白いんだけど、SFやテクノロジーとアフリカの風景や人々を、融合させようとすればするほど、かえって陳腐に見えてくるのはなんでだろう。 <以下ネタバレ> 最後の最後に、愛し合うふたりが結…

ボアズ・イェーキン 監督「タイタンズを忘れない」2074本目

1971年を描いた2000年の映画。第二次大戦後すぐとかじゃなく、自分が生まれた後でこんなことが起こってたなんて、しょんぼりしてしまいます。(といっても冒頭のディズニーのロゴで、ハッピーエンド確定) デンゼル・ワシントンって、どこで何をやっていても…

ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー監督「シン・シティ」2070本目

2005年のアメリカ映画。原作は「グラフィック・ノベル」というんだ。ロバート・ロドリゲスらしい、ちょっと安いアメコミ感。この監督すごく好きなんだけど、この映画はちょっと暗いな。メキシコのギラギラした太陽の下で首がスパーン!と飛ぶようなのが、い…

ボビー・ファレリー /ピーター・ファレリー監督「ふたりの男とひとりの女」2068本目

ジム・キャリーの顔芸すごい!この人の顔の筋肉はどうやって鍛えたんだろう・・・ほんとに。間抜けでいい奴「チャーリー」と、乱暴者だけどやっぱり間抜けな「ハンク」、どっちを選ぶかは究極の選択って気もするけど・・・。レニー・ゼルウィガーは、この映…

ニール・ジョーダン 監督「ことの終わり」2065本目

愛憎入り乱れる人間ドラマかな、と思ったら、愛のおとぎ話だった。 夫がいても誰かを好きになることはあるだろうけど、ここまで純粋に相手を思って身を引けるなら、なんで最初から付き合ったりするのかな、って気もする。誰かを一途に愛した人は、夫を愛さな…

ドゥニ・ヴィルヌーヴ 監督「ボーダーライン」2055本目

メキシコ の麻薬カルテルの恐ろしさって、血が凍るほどです。金のために、人が身を滅ぼす薬を高値で売りつづける。邪魔するものは考えうるかぎりの残虐な方法で殺してさらす。現実に今そこで起きているけど、私たちはその場で何が行われているかを知らない。…

テレンス・マリック監督「ボヤージュ・オブ・タイム」2053本目

映画の種類としては、「コヤニスカッツィ」シリーズの仲間かな。 「ツリー・オブ・ライフ」ですでに、マリック監督はだいぶ偏ったところへ行きつつあると思ったけど、この作品はそのままそっちへ進んだ結果、あるいは途上にある作品のようです。 やばいなぁ…

スティーヴン・スピルバーグ 監督「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」2052本目

これが例えば大地震に関する朝日と読売の報道合戦なら、いきなり見てもわかるんだけど、ベトナム戦争のスクープをワシントンポストとニューヨークタイムズがやろうとしているなら、ちゃんとその時の戦況や二者の関係性を予習しておいてから見る、あるいは二…

テイラー・シェリダン 監督「ウィンド・リバー」2051本目

力作ですね。ジェレミー・レナー演じるコリーの誠実さとしぶとさ、エリザベス・オルセン演じる ジェーンの、可愛いけど全く甘くない強さ。この二人になら信頼して任せられる(何を?)って感じです。 そうかアベンジャーズか、二人とも。どうりで戦い慣れて…

ジョン・キャロル・リンチ 監督「ラッキー」2050本目

ハリー・ディーン・スタントン。演じるラッキーはちょっと偏屈でマイペースで、毎日訪れる近所の店々の人たちに愛されてる。だけど90歳までそれを続けていると、明日が不安になってくる。何もない未来への不安。 愛されるおじいちゃんの日常、で終わる映画じ…

ジェームズ・コックス 監督「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」2043本目

これも飛行機内で見た。 詐欺師と詐欺師が騙し合って、欲に溺れた人たちのお金を使ってハッタリを続けながら、みんなで贅沢な生活におぼれて見栄を張りつづける映画。悪徳の栄えか・・・。 ハーバードなんか出ても、人間性はおろか、まともな計算もできるよ…

ジョン・M・チュウ 監督「クレイジー・リッチ!」2042本目

面白かった。特に冒頭のエピソード。ここまであからさまな差別なんて、あるわけないだろ!という嫌がらせを、超高級ホテルのフロントで受けるのは、この後で強い母として息子の彼女を攻めるエレノア・ヤン。 あちこちから飛んでくる意地悪や嫌がらせに、泣い…

マシュー・ロス監督「Siberia(原題)」2041本目(KINENOTE未登録)

キアヌ・リーヴス主演。シベリアが舞台で、彼がロシア語を話す場面も若干あります。 巨大な青いダイヤモンド(カット済)の闇取引をめぐる駆け引きに巻き込まれた彼がたどり着いたのは小さな宿。その側のカフェで働く女性カーチャ(アナ・ウラル)と惹かれ合…

ブライアン・シンガー 監督「ボヘミアン・ラプソディ」2036本目

「私とクイーン〜ありがちな元ファンの話」 フレディの映画をやると聞いて、行くかどうか迷ったくらい、昔好きでした。映画はよくできてるけど、フレディがザンジバル生まれの移民でデザイン系でバイセクシュアルでエイズで亡くなったことはみんな知っ流ので…

ポール・トーマス・アンダーソン監督「ファントム・スレッド」2028本目

<ネタバレあり〼> 恐ろしく美しい、完成度の高い美という作りものの世界。おっとりした若いウェイトレスを可愛いと思って家に入れたら、彼女はだんだん自我の強さを表してくる。自分を見てくれないことの不満が、「毒親」みたいな独占欲として開花する。こ…

アレックス・プロヤス監督「アイ,ロボット」2025本目

2004年というと14年前。ウィル・スミス刑事のダチの小僧という役どころで、シャイア・ラブーフ が出てるが今やマッケンローで主役だ。意外と時間がたってる。 この映画はおよそ、ストーリーに関しては「見なくてもわかる」し、一日一本以上映画を見るような…

ブライアン・デ・パルマ 監督「カリートの道」2024本目

ブライアン・デ・パルマ監督って好きなんだけど、実はあんまり映画見てない。好きなのは「ファントム・オブ・パラダイス」だけかも? えっショーン・ペン!この赤毛のカーリーヘアの弁護士が?でも若干弱腰のユダヤ人弁護士に、確かに見える。ユダヤ人っぽさ…

ウェイン・ワン監督「ジョイ・ラック・クラブ」2023本目

1993年の作品。小説の翻訳を当時読んだ記憶があるけど、まだ私も小娘だったので、この中で語られる母の世代の苦労を見てひどく衝撃を受けつつ、 移民の彼女たちが「喜福会」という仲良しグループを作って麻雀にいそしむのに憧れもしました。最近は「クレイジ…

ブラッド・バード監督「トゥモローランド」2020本目

ディズニーらしい、つまり、夢があって冒険があって目が回るほどキラキラしてて、正義や倫理観が最後は必ず勝つ、そんな映画です。ディズニーランドみたいな。 私は楽しみましたよ。まさに「トゥモローランド」にいるような感じで「うわぁ!」がいっぱい。電…

グレタ・ガーウィグ監督「レディ・バード」2014本目

<若干ネタバレっぽいです> 「フランシス・ハ」でフランシス・ハを演じてたグレタ・ガーウィグの監督作品。 美しいシアーシャ・ローナンが、まだら染めの赤毛の、勢いがあるけど微妙に垢抜けきってない女の子を演じています。最初から下ネタ満載のガールズ…

レニー・ハーリン 監督「5デイズ」2013本目

2011年のアメリカの戦争映画で、舞台はグルジア(今のジョージア)の南オセチア地域。ジョージア行きたいんだよね・・・パラジャーノフが好きで旅行を試みたこともあるけど、外務省の渡航危険度3の地域があって会社の総務に諭されてしまい、まだ行けてませ…

リドリー・スコット監督「ゲティ家の身代金」2010本目

もしやと思ったらやっぱりミシェル・ウィリアムズ。アンラッキーな妻を演じさせたら当代一の女優。でももう泣き寝入りはしない。今回は彼女が主役だ! 誘拐ものといっても、家族が大泣きして警察が物々しく家じゅうにいて逆探知して・・・という流れではなく…

ソフィア・コッポラ監督「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」2009本目

ソフィア・コッポラは 親のお膳立てでつまらない映画を作り続けてるのか?彼女は山村紅葉なのか、蜷川実花なのか。お膳立ては相当あったのかもしれないけど、少女のいやらしい妄想をひたすら追求し続ける姿は、まさに蜷川実花だと思う。好き嫌いは別として。…

マッティ・ベッカーマン 監督「エリア0<ゼロ>」2007本目

ひとことで言うと、ブレア・ウィッチ・プロジェクトの宇宙人アブダクション版。でも「カメラを止めるな!」の仲間、という感じもします。この映画で「おおっ!」と思ったのは、<以下ネタバレ>最後に”自閉症の少年”がカメラごと引っ張り上げられて大気圏を…

リチャード・リンクレイター監督「スクール・オブ・ロック」1992本目

ツッコミどころエンターテイメントといっても過言ではないような・・・(笑) 誰かが鼻歌ひとつ歌っても学校じゅうに響き渡るのが教室の防音レベルだよね、から始まり、後述の「iCarly」をはじめとするテレビドラマっぽい軽〜いギャグが続きます。なんとなく…