映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アメリカ映画(80年代まで)

ジョージ・ロイ・ヒル監督「華麗なるヒコーキ野郎」2163本目

大昔のサイレント映画かしら?と思ってたら、40数年前の作品でした(十分古いか)。主演のロバート・レッドフォード(ヒコーキ野郎)は紅顔の美青年だし、スーザン・サランドンはまだお嬢ちゃんという感じ。 ヒコーキ野郎たちは、こんな手作りの「鳥人間コン…

アラン・ジョンソン監督「メル・ブルックスの大脱走」2161本目

メル・ブルックスの映画は大半がパロディとどこかに書いてありましたが、これはパロディではなくリメイク。元映画(「生きるべきか死ぬべきか」)に対するリスペクトを感じさせるくらい忠実にたどりつつ、複雑さを解き明かす場面(シレツキーとソビンスキー…

ロン・ハワード監督「スプラッシュ」2158本目

だいぶ前に録画したやつ。ラブコメっていいわね、平和な気持ちになれて。 それにしてもダリル・ハンナってこんなに可愛かったのに、キル・ビルやそれ以降のあの迫力は・・・。アイドルとしてデビューしたミミ萩原がその後プロレスラーに転向したようなものか…

レオ・マッケリー監督「めぐり逢い」2154本目

ケーリー・グラントとデボラ・カー。美男美女だけどお人形みたいじゃなくて随分、人間くさい二人です。といっても年齢差大きそうですね。1957年のケアリー・グラントは53歳、デボラ・カー36歳、その差は17歳。 デボラ・カーの服は、遠目では彼女を美しく見せ…

ジョン・バダム 監督「張り込み」2153本目

逆の順番で見てしまったけど、第一弾は第二弾よりもっと冒頭の映像がチープだな・・・きっとこれが当たって、次はもう少しお金をかけてもらえたんだろう?この映画に関しては、こっちを後に見てよかった。続編はドタバタコメディだけどこっちはラブコメ。順…

サム・ライミ監督「XYZマーダーズ」2146本目

冒頭、いや、タイトルからB級の匂い。すごく低い点をつけたい衝動がムズムズするけど、私は嫌いじゃないなぁ〜。コーエン兄弟xロバート・ロドリゲス、マイナス50、みたいな感じで、とことんバカバカしく、ドッカンドッカンやろう!という勢いが好き。ポール…

エルンスト・ルビッチ監督「生きるべきか死ぬべきか」2144本目

1942年のハリウッドで作られた反戦映画。7年前に一度見たときには、第二次大戦真っ最中にこれほど挑戦的な映画を作れるアメリカってすごい!と衝撃を受けたことだけはよく覚えてます。 キャロル・ロンバードがすごく綺麗。いつもドレスアップしている女優の…

ジョージ・ミラー監督「イーストウィックの魔女たち」2142本目

大丈夫、がっかりしたりしません!最初から娯楽気分で見てるから。<ネタバレあり> タイトルはむかーしから知ってたし、魔女の一人がシェールだということも覚えてたけど、悪魔がジャック・ニコルソンかぁ。シャイニングとか「郵便配達」の影響かしら。あと…

ロバート・アルドリッチ 監督「何がジェーンに起ったか?」2139本目

怖い映画ですね〜。「ドラキュラ」みたいな昔のホラー映画並みに怖いです。老女であり狂女であるという役柄の描き方は、モンスターのようで、その人間的な背景については最後の最後まで見えてこない。ベティ・デイヴィスやジョーン・クロフォードのようなプ…

ウィリアム・ワイラー 監督「黄昏」2137本目

不倫のお話だったのね。田舎からシカゴに出てきたばかりの純情なキャリー(ジェニファー・ジョーンズ)は、工場の作業に馴染めずすぐに首に。列車の中で知り合った男にうまく愛人にされた彼女を見かねて、高級レストランのオーナー、ジョージ(ローレンス・…

エリオット・ニュージェント 監督「暗黒街の巨頭」2130本目

1948年、戦後すぐのアメリカ映画。 レオナルド・デカプリオ版とロバート・レッドフォード版の「華麗なるギャツビー」を見た後、例の大きな眼鏡の看板がこの映画でも大きい存在感なのか?がどうしても知りたくて、これもレンタルして見ました。 そうしたら、…

リドリー・スコット監督「ブレードランナー ファイナル・カット」 2125本目

改めて、美術の素晴らしさに驚きますね。予算不足だなんて信じられない。最初はドン引きした「協力わかもと」のサイネージ(という言葉ができたのも最近だけど)も美しく感じる。未来的だけど落ちついたヴァンゲリスの音楽も素晴らしい。セットの安っぽさを…

マーティン・ブレスト 監督「ミッドナイト・ラン」2118本目

1988年の作品。80年代らしさが好きです。ベトナム戦争後の気さくさや気楽さがまだ残っていて、豊かになりつつあるアメリカ。ロバート・デニーロのフランクで切れ者で肝の据わった個性がフルに発揮されていて、とても面白かった。”相棒”となるチャールズ・グ…

フレッド・ジンネマン 監督「ジュリア」2114本目

幼ななじみの大好きな女友達(ジュリア=ヴァネッサ・レッドグレイヴ)がレジスタンスに走る。自分(リリアン=ジェーン・フォンダ)は冒険が苦手な女だけど、彼女に会いたい、彼女の頼みなら聞いてあげたい、という気持ちで何回も国境を越える”運び屋”の役…

ウィリアム・ワイラー 監督「おしゃれ泥棒」2109本目

原題は「How to Steal a Million」。邦題「おしゃれ泥棒」、いいですね。古き良き時代のファッションやトレンドも楽しめる映画、って見る前からワクワクしてきます。 おしゃれ泥棒っていう美容室が実家の近所にあったっけ・・・1980年代までその名前でやって…

スタンリー・キューブリック監督「シャイニング」2108本目

また見てしまった。初めて見たときは心底震え上がったけど、それから6年近くを経たいま、暗号文書を読み解くように、隅々まで見落とさないように見入っている私はさほど怖がっていません。シェリー・デュヴァルの表情や、のったりとした動きは、なんだか可笑…

ブライアン・デ・パルマ監督「ファントム・オブ・パラダイス」2094本目

何回見てるんだこの映画。なんでこんなに好きなんだろう。と思ってみなさんの感想を見ていたら、私がいつも愛読しているレビューアーの方々のうち数人、明確な理由なしにとにかく好きって書いていて、何かものすごく共感。ついでに「My Best Movie」を久しぶ…

スティーヴン・スピルバーグ 監督「1941」2089本目

1979年のアメリカ映画。 スピルバーグの監督作品で、ジョン・ベルーシ&ダン・エイクロイドが出てるのに、なんで今まで見てなかったんだろう。というかこっちが「ブルーズ・ブラザーズ」より1年前に作られてる。三船敏郎がめちゃくちゃ渋くてカッコいい。当…

フランシス・ヴェベール 監督「3人の逃亡者」2069本目

最近、おバカコメディばっかり見てるな・・・。これも相当なやつ。百戦錬磨の銀行強盗が、出所したその日に立ち寄った銀行で、銀行強盗が発生、 まさかの人質にされてしまう!おまけにこの犯人がとてつもない間抜けで、お金はちょっとしか取れなかった上に、…

マイク・ニコルズ監督「キャッチ22」2063本目

1971年のアメリカ映画。 コメディでクレイジーな戦争映画ということで、名作と名高い「M★A★S★H」に類する作品と言われてるそうです。アート・ガーファンクル、アンソニー・パーキンス、マーティン・シーン、オーソン・ウェルズまで出てる。MASHは朝鮮戦争も…

ジム・エイブラハムズ 監督「フライングハイ」2062本目

アメリカの映画評論家が「史上最高のコメディ100選」とかに選びそうな映画。 最初から最後までアメリカンな小ネタの連続で、そのテンコ盛り感、サービス精神にお腹いっぱいになります。「サタデー・ナイト・ライブ」、あるいは「俺たちひょうきん族」のダイ…

ピーター・ウィアー監督「刑事ジョン・ブック 目撃者」2057本目

監督は「トゥルーマン・ショー」や「いまを生きる」のピーター・ウィアーだ。音楽はモーリス・ジャール。アクション映画に彼の壮大な音楽はミスマッチな気もするけど、この映画はアーミッシュが舞台だからちょっと特別な宗教的な荘厳さを狙ったのかしら。あ…

サミュエル・フラー 監督「最前線物語」2049本目

二回見てやっと、木でできたイエスキリストの十字架のあの場所の意味がわかった。年長の軍曹の最初の大戦と、24年後の二度目の大戦。その間に何かあったとか、何かを学んだとか、そういう説教っぽいことはこの映画には何もありません。現場の人間は淡々と、…

フレッド・スケピシ監督「ロシア・ハウス」2046本目

出版社の社長であるショーン・コネリーが、ロシアの改革派の行動に巻き込まれてスパイに仕立て上げられ、ミシェル・ファイファー演じるロシア女性と恋に落ちるお話。 世界で1、2を争う(おそらく)スパイ慣れした俳優が、スパイにさせられて戸惑う一般人を…

サム・ライミ監督「死霊のはらわた」2032本目

1983年の作品。2000本以上映画を見たのに、サム・ライミ監督の作品は多分これが初めて。避けて通って来たっけ私・・・。 低予算感たっぷりで作りがちゃちい感じが、今なら「カメラを止めるな!」の仲間、と言われそう。80年代スプラッターの“はしり”と言われ…

クリストファー・ケイン監督「ヤングガン」2027本目

1988年の作品。この冒頭、最高じゃないですか。ヤング・ガンズがみんなめちゃくちゃいい男に映ってる。監督、撮影の皆さん、こんな風に俳優さんたちを撮ってあげてくださいよ! エミリオ・エステヴェス(地獄の黙示録のときのパパそっくり)もチャーリー・シ…

ロマン・ポランスキー監督「テス」2022本目

昔見たけど再び見てみた。 映画の冒頭から、村の歴史か何かかじっただけの牧師がダーバヴィル家の末えいという中年男に、彼の祖先について語る場面が出てくる。原作のタイトルは「ダーバヴィル家のテス」。何がダーバヴィル家のだ・・・。貧しさから抜け出そ…

ピーター・ボグダノヴィッチ 監督「デイジー・ミラー」2021本目

ピーター・ボグダノヴィッチ 監督作品だけど、日本では未公開でソフト化もされてないようです。これは、だいぶ前に「BSプレミアムシネマ」で放送されたのを録画しといたやつ。見た人が少ない上に、おしなべて評価が低い・・・。 お高くとまった「上流階級」…

スティーヴン・ソダーバーグ監督「セックスと嘘とビデオテープ」1999本目

ソダーバーグ監督の初長編作品。1989年ってもう30年前ですね。 この監督の作品って意外とちゃんと見てないんだけど、アクション映画が多いイメージがあるので、この映画みたいな人間どうしのせめぎあいのドラマはちょっと意外。 「ビデオテープ」がスマホの…

オットー・プレミンジャー監督「カルメン」1998本目

1954年、主演のハリー・ベラフォンテが「バナナ・ボート」を世界的に大ヒットさせる2年前の作品。 「カルメン」を全員黒人の舞台にした「カルメン・ジョーンズ」の映画化だそうです。だけど、音楽は昔ながらのビゼーのカルメンのクラシックのままなので、せ…