映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アメリカ映画(80年代まで)

マーティン・スコセッシ監督「ミーン・ストリート」2238本目

ハーヴェイ・カイテルが若くて可愛い。わりと端正な好青年の役じゃないですか。今よくやってる枯れたオッサン役があまりに板についてるので、意外。「スモーク」の彼とかカッコよかったよね~。(ってあれ1995年か。24年も前)デニーロと比較されることがあ…

ジョン・カサヴェテス監督「アメリカの影」2238本目

カサヴェテス監督、斬新。若いころはこんなの撮ってたんだ。 なんかジム・ジャームッシュ作品みたいじゃない?この作品を撮ったのがギリシャ系の白いアメリカ人ってのが、とんがり具合を感じさせます。オチもないし。 その後の監督の、すごく身近にある目立…

サム・ウッド監督「チップス先生さようなら」2231本目

ほのぼのと不器用で暖かい人間ドラマでした。時代設定は100年以上前だけど、(ハリポタを見慣れてるからか?)イギリスのボーディングスクールの風景は古くは感じられませんでした。こういう映画見るといつも不思議なんだけど、老けメイクの技術って良くなっ…

フランク・ロイド監督「戦艦バウンティ号の叛乱」(「南海征服」)2230本目

1935年の作品。クラーク・ゲーブルが「風と共に去りぬ」と比べてそれほど若くもないけど白黒のかなりシンプルな画面。この人は知的でやんちゃで精悍で、いい顔をしてるなぁ。 残虐なブライス船長を演じてるチャールズ・ロートン、すごく見覚えがある。「パラ…

フランシス・フォード・コッポラ監督「ワン・フロム・ザ・ハート」2228本目

クレジットを何も見ないでこの映画を見たら、誰が作ったと思っただろう?コッポラとは思わないだろうな。映像のセンスは抜群だけど中身の薄さ、キャスティングの微妙さで、新人監督だと思ったかもしれない。 一言でいうと、不出来な「ラ・ラ・ランド」か・・…

ペニー・マーシャル監督「ビッグ」2226本目

こういう映画が意外と面白かったりするんですよね。 子どもが謎の神秘的な魔法で突然大人になっている、という設定。不幸になりすぎてもツライし、うまく行きすぎてもしらけてしまう。まだ初々しいトム・ハンクスが、“コドモオトナ”らしい様相を見せてくれま…

サム・ペキンパー監督「ガルシアの首」2225本目

首っていって、本当に首なんだもん・・・ サム・ペキンパーの映画、苦手だから見るのやめときゃよかったのに・・・。 <以下ネタバレ> いや、やめときゃよかったのは、ベニーがガルシアの首で一儲けなんてこと考えるのをやめときゃ良かったのだ。 墓掘りの…

ジョン・カサヴェテス監督「オープニング・ナイト」2223本目

これもまた、妻ジーナ・ローランズを通じて、夫ジョン・カサヴェテスが女ってもののツラさと愛おしさを描いた作品。「こわれゆく女」もそうなんだけど、ジーナ・ローランズを初めて見たのが「グロリア」なので、脆い女に見えない。実際はどんなに強そうな女…

ロブ・ライナー監督「恋人たちの予感」2215本目

実はこの映画見てなかった。ニューヨークのカッツ・デリカテッセンにも行ったのに!(くだんの場面だけは、なんかで見たことがあった) ということで、たしなみの一つとして見ておくことにしました。さらっと。 老夫婦があいま、あいまに何組も出てきて出会…

ボブ・フォッシー監督「キャバレー」2214本目

これも見ておくべき映画の一つですよね。やっと見ました。 ライザ・ミネリが天真爛漫でカワイイ。相手役のマイケル・ヨークも、いかにもモテそう!な好感度。ライザ・ミネリって日本で見る誰かにそっくり・・・アイヴァンかな? こんなに自由で楽しい彼らだ…

メル・ブルックス監督「新サイコ」2210本目

原題は「High Anxiety」、高所恐怖症って意味なんですね。 全然「新サイコ」と違うじゃないの!でも冒頭に「ヒッチコックに捧ぐ」と出るし、病院の院長として赴任してみたら前任者が変死をとげていた、とかヒッチコックっぽくなくもないエピソードが続々と登…

ジョン・カサヴェテス監督「こわれゆく女」2208本目

ジョン・カサヴェテスの監督で、ピーター・フォークとジーナ・ローランズが出てる映画だよ。アメリカの私の好きな面だけ集めて固めたようなもんです。嫌いなわけないよね! でもこの映画は見て戸惑った。解説には、おかしくなってしまった妻を病院に入れると…

シドニー・ルメット監督「セルピコ」2205本目

1973年の作品。アル・パチーノってキムタクっぽい、いや、キムタクがアル・パチーノみたいな表情をよくするのか。この頃のアル・パチーノは美しい頰をした実に美しい青年で、榊原郁恵が「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」と歌ったのもこの頃だと思…

ボブ・フォッシー監督「オール・ザット・ジャズ」2200本目

1979年の映画。華やかでキラキラしたミュージカル映画ね・・・と思って見ていたら、後半とんでもないことになってすごく驚いた。この後半が面白くてたまらない。正直なところ、ゲイっぽい雰囲気のわがまま放題の演出家がどう生きようと、あんまり知ったこっ…

ピーター・イェーツ監督「ジョンとメリー」2199本目

Maryを「メアリー」でも「マリー」でもなく「メリー」と書いてたのは、メリー喜多川の頃くらいまでだろう。この映画も1969年という大昔の作品です。流行が繰り返すからか、ジョンとメリーを見ているかぎり、それほど古い感じはしないけど、同じ家に住む黒人…

メル・ブルックス監督「サイレント・ムービー」2185本目

メル・ブルックスの笑いは明るくてやさしい。彼のカラッとした表情が好きだなぁ。でもなんでサイレント・ムービー?ノスタルジアなのかな。今誰かがサイレント映画を作ろうとしたら、美しい映像で音楽だけ流すとか、セリフがもともとない映画とか、なんでも…

ジョージ・ロイ・ヒル監督「華麗なるヒコーキ野郎」2163本目

大昔のサイレント映画かしら?と思ってたら、40数年前の作品でした(十分古いか)。主演のロバート・レッドフォード(ヒコーキ野郎)は紅顔の美青年だし、スーザン・サランドンはまだお嬢ちゃんという感じ。 ヒコーキ野郎たちは、こんな手作りの「鳥人間コン…

アラン・ジョンソン監督「メル・ブルックスの大脱走」2161本目

メル・ブルックスの映画は大半がパロディとどこかに書いてありましたが、これはパロディではなくリメイク。元映画(「生きるべきか死ぬべきか」)に対するリスペクトを感じさせるくらい忠実にたどりつつ、複雑さを解き明かす場面(シレツキーとソビンスキー…

ロン・ハワード監督「スプラッシュ」2158本目

だいぶ前に録画したやつ。ラブコメっていいわね、平和な気持ちになれて。 それにしてもダリル・ハンナってこんなに可愛かったのに、キル・ビルやそれ以降のあの迫力は・・・。アイドルとしてデビューしたミミ萩原がその後プロレスラーに転向したようなものか…

レオ・マッケリー監督「めぐり逢い」2154本目

ケーリー・グラントとデボラ・カー。美男美女だけどお人形みたいじゃなくて随分、人間くさい二人です。といっても年齢差大きそうですね。1957年のケアリー・グラントは53歳、デボラ・カー36歳、その差は17歳。 デボラ・カーの服は、遠目では彼女を美しく見せ…

ジョン・バダム 監督「張り込み」2153本目

逆の順番で見てしまったけど、第一弾は第二弾よりもっと冒頭の映像がチープだな・・・きっとこれが当たって、次はもう少しお金をかけてもらえたんだろう?この映画に関しては、こっちを後に見てよかった。続編はドタバタコメディだけどこっちはラブコメ。順…

サム・ライミ監督「XYZマーダーズ」2146本目

冒頭、いや、タイトルからB級の匂い。すごく低い点をつけたい衝動がムズムズするけど、私は嫌いじゃないなぁ〜。コーエン兄弟xロバート・ロドリゲス、マイナス50、みたいな感じで、とことんバカバカしく、ドッカンドッカンやろう!という勢いが好き。ポール…

エルンスト・ルビッチ監督「生きるべきか死ぬべきか」2144本目

1942年のハリウッドで作られた反戦映画。7年前に一度見たときには、第二次大戦真っ最中にこれほど挑戦的な映画を作れるアメリカってすごい!と衝撃を受けたことだけはよく覚えてます。 キャロル・ロンバードがすごく綺麗。いつもドレスアップしている女優の…

ジョージ・ミラー監督「イーストウィックの魔女たち」2142本目

大丈夫、がっかりしたりしません!最初から娯楽気分で見てるから。<ネタバレあり> タイトルはむかーしから知ってたし、魔女の一人がシェールだということも覚えてたけど、悪魔がジャック・ニコルソンかぁ。シャイニングとか「郵便配達」の影響かしら。あと…

ロバート・アルドリッチ 監督「何がジェーンに起ったか?」2139本目

怖い映画ですね〜。「ドラキュラ」みたいな昔のホラー映画並みに怖いです。老女であり狂女であるという役柄の描き方は、モンスターのようで、その人間的な背景については最後の最後まで見えてこない。ベティ・デイヴィスやジョーン・クロフォードのようなプ…

ウィリアム・ワイラー 監督「黄昏」2137本目

不倫のお話だったのね。田舎からシカゴに出てきたばかりの純情なキャリー(ジェニファー・ジョーンズ)は、工場の作業に馴染めずすぐに首に。列車の中で知り合った男にうまく愛人にされた彼女を見かねて、高級レストランのオーナー、ジョージ(ローレンス・…

エリオット・ニュージェント 監督「暗黒街の巨頭」2130本目

1948年、戦後すぐのアメリカ映画。 レオナルド・デカプリオ版とロバート・レッドフォード版の「華麗なるギャツビー」を見た後、例の大きな眼鏡の看板がこの映画でも大きい存在感なのか?がどうしても知りたくて、これもレンタルして見ました。 そうしたら、…

リドリー・スコット監督「ブレードランナー ファイナル・カット」 2125本目

改めて、美術の素晴らしさに驚きますね。予算不足だなんて信じられない。最初はドン引きした「協力わかもと」のサイネージ(という言葉ができたのも最近だけど)も美しく感じる。未来的だけど落ちついたヴァンゲリスの音楽も素晴らしい。セットの安っぽさを…

マーティン・ブレスト 監督「ミッドナイト・ラン」2118本目

1988年の作品。80年代らしさが好きです。ベトナム戦争後の気さくさや気楽さがまだ残っていて、豊かになりつつあるアメリカ。ロバート・デニーロのフランクで切れ者で肝の据わった個性がフルに発揮されていて、とても面白かった。”相棒”となるチャールズ・グ…

フレッド・ジンネマン 監督「ジュリア」2114本目

幼ななじみの大好きな女友達(ジュリア=ヴァネッサ・レッドグレイヴ)がレジスタンスに走る。自分(リリアン=ジェーン・フォンダ)は冒険が苦手な女だけど、彼女に会いたい、彼女の頼みなら聞いてあげたい、という気持ちで何回も国境を越える”運び屋”の役…