映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2019-10-13から1日間の記事一覧

是枝裕和監督「真実」2304本目

賞をとった監督がすぐに外国の俳優で撮る映画は、ふだんの映画より面白くないというジンクスが私の中にあって(偏見かな)、かなりドキドキしながら見ましたが、是枝監督のドラマチックな作品(「誰も知らない」「万引き家族」とか・・・少なくとも中で誰か…

大島渚監督「青春残酷物語」2303本目

桑野みゆき演じる主人公が、パツパツでチャーミングなんだけど若い子らしく無鉄砲で、見ていてハラハラします。今のほうがこういう子を何とかしようという大人が少しは多くて、探してくれればNPOなんかも見つかると思うんだけど、この時代には「自己責任」ど…

ドゥニ・ヴィルヌーヴ 監督「メッセージ」2303本目

2年ぶりに見てみました。 本格的な宇宙SFなのに、戦闘能力ゼロの女性が主役。テーマは、上の自分と違うものたちや、地球外の自分と違うものたちとのコミュニケーション、そして時間というものの既成概念を超えること。未来を見ること、過去を現在のように感…

ビリー・ワイルダー監督「深夜の告白」2302本目

ビリー・ワイルダーって人は・・・。 ヒッチコックの映画も嫌な気持ちを喚起しますが、あっちは自分の身が危ない!という気持ちで、ワイルダー作品は、悪いのは自分だという罪悪感から来る嫌な気持ち…という意味で、かてて加えて不快感が強い。うーむ。あま…