映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2017-12-24から1日間の記事一覧

アキ・カウリスマキ監督「罪と罰」1701本目

結構古くて1983年の作品。 これは一見、怖い映画っぽい?いや、本当に怖い映画なのか。 ちゃんとドストエフスキーの「罪と罰」が原作のようです。 ラスコーリニコフ改めラヒカイネン、嫌味な知能犯ではあるんだろうけど、冷めて乾いてちょっと荒れているので…

アキ・カウリスマキ監督「マッチ工場の少女」1700本目

1990年の映画。 てことは、今から27年前。いつもの女優さんカティ・オウティネンがまだ「少女」で通る昔。仏頂面は今と同じですが(特に仕事中。目の周りのクマがすごい)、男と踊ってるときや、彼のベッドで幸せに目覚めたときなどの娘らしいうっとりとした…

サム・ペキンパー監督「ワイルドバンチ」1699本目

冒頭から意味があると思えない殺戮が起こり、その後も先住民の女を強奪してはべらせる、あっちがこっちを殺してこっちがあっちを殺すという場面が続いて、見るのがわりと苦痛な世界です。 日本の監督でいうと岡本喜八はちょっとダメ、長唄はいいけど浄瑠璃は…