映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2015-03-21から1日間の記事一覧

渡邊孝好 監督「居酒屋ゆうれい」903本目

20年前かぁ。 ショーケンはだんだん立川談志みたいになってきたけど、この頃は山口智子や室井滋と夫婦なのか。この二人、両方ともいいですね。オバさんっぽいようで細やかな女らしさのあるしず子と、明るくて元気だけど、どこか影のある里子。脇を固める三宅…

山内鉄也 監督「水戸黄門」902本目

おお、懐かしのメンバー! しかしテレビを見慣れていると、前半が引き伸ばしにしか感じられないのが残念。「にせ黄門さま事件」と「悪代官事件」をやるなら2本立てのつもりでもっとテンポよく作ってもよかったのでは?といっても、にせ黄門さま一行がクレイ…

ミランダ・ジュライ監督「君とボクの虹色の世界」901本目

不思議な映画だった。映画の中の彼女が作る短いフィルムみたいに、感性だけで長編作品を作るとこうなるんだ。 感性で作ってるから、なんか気持ちいい。感性で作ってるからそれ以外何も残らない。そういう映画もあってもいいんじゃない? 日常って多分そんな…

ジャン・ジャック・アノー 監督「スターリングラード」904本目

戦争ってのは人を大量殺戮することなんだ、と改めて気づく。 改めて気づく前は、頭のすみに追いやって忘れた振りをしている。それをカツーンと思い知らされる。 その一方で、ジュード・ロウ演じるヴァシリとレイチェル・ワイズ演じるタニアの再会に「あぁよ…