映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2014-10-28から1日間の記事一覧

スティーヴン・ダルドリー 監督「めぐり会う時間たち」792本目

監督の名前聞いたことあるなと思ったら、「リトル・ダンサー」と「愛を読む人」、「ものすごくうるさく、ありえないほど近い」か。人の痛みを痛いまま描く監督だ。美しいまま描く監督だ。この映画は、すうっと入ってきて私の胸も苦しくなった。人が自分で死…

ジョン・カーニー 監督「ONCE ダブリンの街角で」791本目

「低予算だけどいい映画」「とにかく音楽がいい」とどこを見ても書いてある。実際見てみたら、それ以外の形容のしかたが思いつかない。 その辺のストリートにいそうな歌うたいの青年と、その辺で雑誌を売っていそうな移民の女性。そのリアリティがとてもよく…

ウォルター・サレス 監督「オン・ザ・ロード」790本目

このところ、ひとりビートニクスブームで、この映画の原作、ジャック・ケルアック「オンザロード」を読んだので、映像も見てみようと思いました。小説のほうは、若造(といっても戦争帰りなので若干タフな感じ)がアメリカ国内をふらふら旅しては酒や薬や女…

ワリス・フセイン 監督「小さな恋のメロディ」789本目

かの有名な作品。マーク・レスター、トレイシー・ハイド、ジャック・ワイルド、この3人がとてつもなく魅力的でした。子供時代の曇りのない心、果てしなく広がる夢、なんてものに想いを馳せました。単なる美少年美少女というより、思っていたより3人3様で…