映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2013-06-22から1日間の記事一覧

ロマン・ポランスキー監督「反撥」426本目

カトリーヌ・ドヌーブって、麗しい大人の女性ってイメージだったので、こんなに頼りない少女の役だということが意外でした。しかし、こんなに“普通じゃない”神経症的な感覚を、見てる人たちに共感させてしまうポランスキーの才能がこわいですね。原題の「Rep…

ラジクマール・ヒラニ監督「きっと、うまくいく」425本目

最近点が甘くなってる? いや、エンターテイメント映画として、やばいくらい面白かったのでやっぱりこれは満点でしょう。 コメディに徹して、徹底的にバカをやる。どっかんどっかん盛り上げる。なんというか、すべてにおいてタイミングが絶妙です。日本でい…

シドニー・ポラック監督「トッツィー」424本目

笑った笑った。 女装した男みたいなおばさんっているよね。そんなおばさん風でした。 カツラのパーマの当たり具合とか、のどぼとけを隠す高い襟やスカーフ、なぜか付け歯、とか、絶妙な女装道具がおかしい。一番受けたのは、彼女の家に泊まるときに用意して…

ロマン・ポランスキー監督「袋小路」427本目

ハラハラドキドキ、無責任で身勝手な人間たちが、追いつめられておかしな行動を起こすけど、最後は現実的な結末を迎えます。(だってポランスキーだから)突然人里離れた邸宅を訪れる、通りすがりの二人の悪党は、“いかにも乱暴者”と“ハッカーみたいな知性派…