ブラッド・バード監督「トゥモローランド」2020本目

ディズニーらしい、つまり、夢があって冒険があって目が回るほどキラキラしてて、正義や倫理観が最後は必ず勝つ、そんな映画です。ディズニーランドみたいな。 私は楽しみましたよ。まさに「トゥモローランド」にいるような感じで「うわぁ!」がいっぱい。電…

フランチェスコ・ロージ監督「シシリーの黒い霧」2019本目

1962年のイタリア映画。この監督の映画は「予告された殺人の記録」しか見てないけど、あれはよかった。この映画も、白黒なのに汗がムンムンするような中庭に横たわる死体から始まり、ラテン系の人たちにしかない「濃さ」を感じさせながら始まります。 いいで…

ロベール・ブレッソン 監督「バルタザールどこへ行く」2018本目

最初から最後まで誰も笑わない・・・北欧の映画かしら?とクレジットを見ると「スウェーデン、フランス」となってる。どういう状況で作られたんだろう。 この映画は、ロバのバルタザールがすごく可愛くて、アンヌ・ヴィアゼムスキーが暗すぎる美少女で目を奪…

古沢憲吾 監督「大冒険」2017本目

<ネタバレあります> 1965年の日本映画。高度成長期のサラリーマンものですね。クレイジー・キャッツ結成10周年記念映画、と冒頭に赤字で大きく出ます。たった10年でこんな映画を作ってもらえる大スターってすごいですね。アイドル、とは違うけど。特殊技術…

エンゾ・モンテレオーネ 監督「炎の戦線 エル・アラメイン」2016本目

<ほぼネタバレ> イタリアの現代戦争映画って、見たことないので新鮮です。濃い顔でイタリア語を喋る兵士たち。大バカ者と言われそうだけど、(イタリア人も戦争するんだ・・・)正しくは(イタリアにも戦争映画があるんだ)という驚きがまずあります。 第…

沖田修一監督「モリのいる場所」2015本目

沖田監督好きだし、熊谷守一の絵も好きなんだけど、この映画はテンポがやたら遅く感じられる。私がいつも忙しくしてるからかもしれないけど、守一が歩いたりアリを観察したりするテンポより、音楽やセリフのテンポが早すぎるんだと思う。音楽のリズムで見て…

グレタ・ガーウィグ監督「レディ・バード」2014本目

<若干ネタバレっぽいです> 「フランシス・ハ」でフランシス・ハを演じてたグレタ・ガーウィグの監督作品。 美しいシアーシャ・ローナンが、まだら染めの赤毛の、勢いがあるけど微妙に垢抜けきってない女の子を演じています。最初から下ネタ満載のガールズ…

レニー・ハーリン 監督「5デイズ」2013本目

2011年のアメリカの戦争映画で、舞台はグルジア(今のジョージア)の南オセチア地域。ジョージア行きたいんだよね・・・パラジャーノフが好きで旅行を試みたこともあるけど、外務省の渡航危険度3の地域があって会社の総務に諭されてしまい、まだ行けてませ…

ジャン・ピエール・ジュネ 監督「デリカテッセン」2012本目

「アメリ」の監督がその10年前、1991年に撮った作品。当時もこの映画わりと話題になってましたよね。ロックとかアートに興味がある人はみんな見てる、みたいな。(まんまと見逃してましたが) 今あらためて見てみて、グロいテーマだけど「コックと泥棒、その…

グスターヴ・モランデル 監督「スウェーデンイェルム家」2011本目

うわ〜、なんて古い映画なの。(1935年のスウェーデン映画) スウェーデンイェルムさんという没落貴族一家の大黒柱は科学者で、特許ライセンス収入で一家を養っています。特許が切れそうになっているので、ノーベル賞の受賞を毎年待ち続けているのは、金遣い…

リドリー・スコット監督「ゲティ家の身代金」2010本目

もしやと思ったらやっぱりミシェル・ウィリアムズ。アンラッキーな妻を演じさせたら当代一の女優。でももう泣き寝入りはしない。今回は彼女が主役だ! 誘拐ものといっても、家族が大泣きして警察が物々しく家じゅうにいて逆探知して・・・という流れではなく…

ソフィア・コッポラ監督「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」2009本目

ソフィア・コッポラは 親のお膳立てでつまらない映画を作り続けてるのか?彼女は山村紅葉なのか、蜷川実花なのか。お膳立ては相当あったのかもしれないけど、少女のいやらしい妄想をひたすら追求し続ける姿は、まさに蜷川実花だと思う。好き嫌いは別として。…

スティーヴン・フリアーズ監督「マイ・ビューティフル・ランドレット」2008本目

「あなたを抱きしめる日まで」と同じ監督だ。知らずに一緒に借りてた。タイトルは「僕の素敵なコインランドリー」かな。発音はランドレットより「ローンドレット」の方が近い? パキスタンってインドの西で、名前がオマールってことはイスラム教の国か。(東…

マッティ・ベッカーマン 監督「エリア0<ゼロ>」2007本目

ひとことで言うと、ブレア・ウィッチ・プロジェクトの宇宙人アブダクション版。でも「カメラを止めるな!」の仲間、という感じもします。この映画で「おおっ!」と思ったのは、<以下ネタバレ>最後に”自閉症の少年”がカメラごと引っ張り上げられて大気圏を…

木下恵介監督「わが恋せし乙女」 2006本目

そうか、このタイトルは「私が愛した少女」という意味か。公開されたのは1946年10月、まさに戦争が終わってまもない日本だけど、この映画の舞台は、都会的な子どもたち、長じて男女が馬に乗ったり寝転んだりして、楽しく歌いあそぶ美しい山あいの風景。アル…

スティーヴン・フリアーズ 監督は「あなたを抱きしめる日まで」2005本目

レジェンド、ジュディ・デンチが「瞼の母」をやるらしい(昭和それも初期のことばだな)という予備知識だけで身始めました。でも、 もしかしてこれは・・・先月見た「オレンジと太陽」と同じテーマか?(そっちはイギリスからオーストラリアに強制労働に出さ…

新藤兼人監督「石内尋常高等小学校 花は散れども」2004本目

新藤監督95歳のときの作品。 「午後の遺言状」は好きだけど「一枚のハガキ」はキツかった。この映画もそれに近いものがある。トヨエツと大竹しのぶは小さい頃の二人と容貌が違いすぎるし、だいいちちっともお似合いに見えない。 子どもたちが声を合わせてわ…

熊井啓 監督「海と毒薬」2003本目

予想と違う、おどろおどろしい始まり方。作ってる人が全然冷静じゃない感じ。こんなに重いテーマなのに、雰囲気重視の怪奇映画みたいだ。ゴケミドロだ。奥田瑛二も大学生?というくらい若いとはいえ1986年なのに(渡辺謙も若い) 、白黒なのでまるで第二次大…

ナンニ・モレッティ 監督「息子の部屋」2004本目

ロバート・レッドフォード「普通の人々」を思い出すな。他にもいくつか、普通に過ごしてた家庭で息子が亡くなる映画を見たことがある気がする。でも比べる気にはならない。ただ一緒に悲しくなって、家族が怒鳴りあったり傷つけあったり、バラバラになったり…

ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ 監督「マクナイーマ」2003本目

1969年にブラジルでこんな映画が作られてたとは! 欧米が知らなかった民族が初めて発見されたかのような衝撃です。老婆から生まれた、大人の男の姿をした神話的子ども「マクナイーマ」、強いていえば昔「ひょうきん族」に出てた「アダモちゃん」のようです。…

野村芳太郎 監督「真夜中の招待状」2002本目

この映画を借りた理由は・・・多分、昔わりと好きだった小林麻美のことを思い出してみたかったからかな。みてみたら、綺麗だし少女っぽくてすごく可愛いですね。幼い頃の私が憧れたのは、少女マンガの主人公みたいに彼女が可憐だったからなんだな〜。 いつも…

ロジェ・ヴァディム監督「バーバレラ」2001本目

うわ〜。何このオープニング!未だかつてないな、これ。 防音用みたいなフェルトを厚く張った室内に、ルノアールの絵や彫像が飾られている。が、そこはなぜか無重力空間。外から戻ってきたばかりの宇宙服の人間がまず手袋を取ると、しなやかで美しい女の手。…

増村保造 監督「くちづけ」2000本目

1957年の作品。 ジャケットのバイク二人乗りの写真、「ローマの休日」を思わせますね。すでに交際中だったという川口浩と野添ひとみの、瑞々しい演技がまぶしい映画です。 可愛くてスリムでどこか上品で、竹を割ったようなストレートな性格。この映画の野添…

スティーヴン・ソダーバーグ監督「セックスと嘘とビデオテープ」1999本目

ソダーバーグ監督の初長編作品。1989年ってもう30年前ですね。 この監督の作品って意外とちゃんと見てないんだけど、アクション映画が多いイメージがあるので、この映画みたいな人間どうしのせめぎあいのドラマはちょっと意外。 「ビデオテープ」がスマホの…

オットー・プレミンジャー監督「カルメン」1998本目

1954年、主演のハリー・ベラフォンテが「バナナ・ボート」を世界的に大ヒットさせる2年前の作品。 「カルメン」を全員黒人の舞台にした「カルメン・ジョーンズ」の映画化だそうです。だけど、音楽は昔ながらのビゼーのカルメンのクラシックのままなので、せ…

ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督「クレオパトラ」1997本目

1963年のアメリカ映画。だけどアメリカという国がまだない頃の、ヨーロッパ、アフリカ、中東のお話だし、主役のクレオパトラ(エリザベス・テイラー)もカエサル(レックス・ハリソン)もアントニウス(リチャード・バートン)も教科書みたいなクイーンズ・…

ミゲル・ゴメス 監督「熱波」1996本目

なんか好きです、この映画の空気。 私はこういう、静かに情熱を秘めた感じの映画に弱い。事実をきっちり積み重ねておきながら、アフリカの人の「予言」が当たったり、理屈で説明できない恋に溺れたりする。人間だなぁ、って思う。 よく考えると、大したこと…

クァク・キョンテク監督「タイフーン TYPHOON」1995本目

2005年の韓国映画。これはまたハードなスパイ映画って感じですね。と思ったら海賊伝説の映画(NHKBSでやってた「チャングム」みたいな世界)のような趣もあり。盛りだくさんだけど複雑です。 チャン・ドンゴンって久しぶりに思い出しました。ちょっと香港の…

フェアリーテール・シアター「ロビン・ウィリアムズとエリック・アイドルのカエルの王子さま」「クラウス・キンスキーとスーザン・サランドンの美女と野獣」1994本目(KINENOTEになし)

タイトル長い! 「シャイニング」でおののいていた姿が知られるシェリー・デュヴァルが製作総指揮を務めた「フェアリーテール・シアター」というテレビシリーズのDVD。この他にもきになる回がたくさんあるけど、まずこれを借りてみました。 カエルの王子様は…

クリストフ・バラティエ 監督「コーラス」1993本目

暗いというか、光が足りないヨーロッパ的な画面。日照が弱いのかなぁ。 「池の底」っていう名前自体がひどい、フランスの子ども用寄宿舎。冷た〜い空気が蔓延するその場所に、見るからに愛嬌のあるおじさん教師が赴任してくる。彼は自分が書いていた曲を彼ら…